犬にとって『超危険なおもちゃ』5選 絶対与えてはいけない理由や普段からすべき対策まで
要注意!犬にとって『超危険なおもちゃ』5選
犬におもちゃとして物を与える際、危険性のある物を与えてしまうと誤飲や怪我などの事故につながる恐れがあります。ここでは犬にとって危険なおもちゃの特徴や絶対に与えてはいけない理由を確認しましょう。
1.耐久性の低いおもちゃ
耐久性の低いおもちゃやおもちゃ代わりにしているものは、遊んでいる最中に犬が思いきり噛んだり振り回したりすると壊れる恐れがあります。
犬は想像以上の力を出すことも多く、壊してしまったおもちゃの破片をうっかり飲み込んでしまったり、壊した箇所で切り傷を負ってしまうこともあるでしょう。危険なので、耐久性の低いおもちゃは与えないようにしてください。
2.細かい装飾品が付いているおもちゃ
細かい装飾品が付いているおもちゃは、犬が遊んでいると簡単に装飾品がボロボロと取れてしまいます。取れた装飾品を誤って飲み込んでしまい、窒息や消化不良、最悪の場合、腸閉塞などの非常に危険な症状を引き起こすリスクもあるので絶対に与えてはいけません。
子供用のおもちゃを代用品として与えている人がいますが、子供用のおもちゃは耐久性も低く、細かい装飾品が付いているものも多いです。犬には不適切なので、与えないようにしましょう。
3.口にすっぽりと入る大きさのもの
愛犬の口の大きさに適したおもちゃを選ぶことも重要です。口にすっぽりと入ってしまうおもちゃを選ぶと、うっかり口の中に入れて自分で取り出せなくなったり、誤って気道を塞いでしまう恐れもあります。
大きさによっては飲み込んでしまい、喉に詰まって危険な状態に陥るケースも報告されているので、おもちゃを選ぶ際は大きさも考慮してください。
4.骨などの硬すぎるおもちゃ
耐久性の低いおもちゃも危険ですが、実はあまりにも硬すぎるおもちゃも口内を傷つけてしまうので避けるべきです。
例えば、動物の骨などはおもちゃに比べても硬いため、思い切り噛んだ瞬間に歯が欠けてしまった、という相談も病院に寄せられることがあります。あまりにも硬すぎるものにも気をつけてください。
5.シーツやビニール袋などの破れやすいもの
ペットシーツやビニール袋などは、くしゃくしゃと丸めてみたり、丸めた際に出る音が面白いという理由から、多くの犬が興味を示しがちです。
しかし、簡単に破れてしまうため、うっかり飲み込んでしまうことも多く、消化不良や窒息、さらに腸閉塞などの非常に危険な症状を引き起こすことも……。ペットシーツでは遊ばないようにしつけをし、ビニール袋も与えないようにしましょう。
おもちゃで遊ぶときに普段からすべき対策
犬におもちゃを与えて遊ばせる際は、普段から以下のような対策を講じて安全に気をつけながら遊ばせましょう。
✔ひとりで遊べるものと飼い主と一緒に遊ぶおもちゃに分ける
✔口の中にすっぽり入る大きさのものは取り除く
✔おもちゃになりそうな危険なものは見えない場所に片付けておく
✔遊ぶ場所にはマットなどを敷いて転倒防止策を講じる
✔興奮しすぎを防ぐためにコマンド指示を教えておく
✔「離して」など咥えたものを離す指示を覚えさせておく
✔噛み癖や破壊癖は止めるようにしつけを徹底する
おもちゃの中には、ひとり遊びできるものと飼い主が見張っていなければリスクが懸念されるものがあります。そのため、ひとりで遊べるものとそうでないものに分け、ひとりで遊べるおもちゃは愛犬が自分で取り出せるようにまとめて置いておきましょう。
また、おもちゃ遊びに夢中になり興奮状態に陥ると、さまざまなトラブルを起こしやすくなります。興奮しすぎを防ぐためにも、基本的なコマンドは普段から遊びの延長線上として取り入れ、教えておきましょう。
まとめ
おもちゃで遊ぶことは犬の好奇心や満足感を満たしてくれますが、中には与えてしまうとリスクを伴うものもあります。必ず安全性を考慮しておもちゃを選び、必要に応じて飼い主がしっかり見張っている状況で遊ばせましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)