冬の大掃除で避けたい“3つの場所”「納得」「汚れが落ちにくい…」「寒い季節はなるべく避けます」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。年末が近づいてきた今、大掃除の予定を立て始めた方は多いのではないでしょうか。しかし、寒い季節に掃除をすると効率が悪いところもあるんです。ここでは、冬の大掃除には不向きな3つの場所をご紹介します。
1. キッチンの換気扇
キッチン掃除の中でも、ひときわ手強いのが換気扇。油汚れは冷えると固まるため、冬は余計に厄介な汚れになります。夏は暑さでスルッと落ちる油汚れも、気温が下がると洗剤をかけてもなかなか浮きません。
お湯を使えば落としやすくなりますが、水道光熱費がかさむため効率がいいとは言えないんです。冬に掃除をするなら、できるだけ気温が高い昼間に行うか、暖房をつけて室温を上げて、少しでも油汚れが落ちやすくしましょう。
2.床のワックスがけ
ピカピカの床で新年を迎えたい気持ちは分かりますが、冬にワックスがけをするのはあまりおすすめしません。気温が低いとワックスが乾きにくく、ムラや白く濁る原因になるためです。
年に1回のワックスがけなら、気温が高く乾きやすい春~夏がベスト。急ぎの作業ではなければ、暖かくなるまで時期をずらすのもひとつです。
3.カーテン
意外と盲点なのがカーテン。洗濯自体は簡単ですが、冬場は乾きにくいため注意が必要。夏なら濡れたままカーテンレールに戻しても、あっという間に乾きます。しかし、気温が低い冬は、窓に結露ができたり、生乾き臭やカビが発生したりするリスクも……。
特に、厚手の遮光カーテンは、乾くまでに丸一日以上かかることもあります。どうしても冬に洗うなら、晴れて風のある日に行うか、乾燥機や除湿機を併用してしっかり乾かしましょう。
大掃除の時期はずらしてもいい
冬は寒さや湿気の影響で、換気扇・床・カーテンの3カ所が特に掃除しづらい時期です。
無理に「年末に全部掃除する」と決めず、汚れの種類によってお手入れする時期を変えると効率はよくなりますよ。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア