「自動製氷機」の氷に賞味期限はあるの?つくりたての氷でも不衛生になる“落とし穴”
暑い日に欠かせない「氷」。自動で氷をつくってくれる冷蔵庫の製氷機は、夏の間重宝しますよね。しかし、ふと「この氷っていつまで使っていいの?」と疑問に思ったことはありませんか? ここでは、意外と知らない「氷の寿命」と、氷にカビが生えかねない注意点についてもご紹介します。
氷に「賞味期限」はある?
結論から言うと、氷に賞味期限はありません。市販のロックアイスに賞味期限が書かれていないように長期保存が可能です。
食べられるけれど劣化は進む
氷に賞味期限はないものの、いつまでも新鮮なまま……というわけではなく、時間が経てば経つほど劣化します。
氷の劣化で気になるのが、臭い移り。冷蔵庫内でいろいろな食材を保管するうちに、氷にも庫内の臭いが移るおそれがあるんです。自宅でつくった氷が「なんか臭う……」と感じるのは、臭い移りによるもの。使う分には問題ありませんが、冷蔵庫臭をまとった氷はとても美味しいとはいえません。
給水タンクのカビにも要注意
氷は長期保存できますが、給水タンクや経路の衛生状態には注意が必要です。氷のストックが十分で製氷を停止している間に、水を長期間入れっぱなしにすると水質が劣化し、雑菌が繁殖してぬめりやカビが発生することがあります。
こうした水で作った氷は、風味が落ちるだけでなく衛生的にも問題が生じるおそれがあります。健康を害するおそれもありますので、給水タンクはこまめに洗ってください。
給水タンクのお手入れは、週に1回を目安に。パッキン部分は特にカビやすいので、取り外して丁寧に洗う習慣をつけましょう。
古い氷は捨てて、新しく製氷を
氷に賞味期限はありませんが、風味や臭い移りによる劣化は起こります。給水タンクが汚れていると、たとえつくりたての氷でも不衛生になるため注意が必要。
ふだんのお手入れをしっかり行い、古い氷は定期的に処分して、新たに製氷すると安心です。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア