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「笑顔これからも」 障害者施設で二十歳祝う

タウンニュース

杉山輝さん(前列左)、森部沙絢さん(同右)とその家族

市内石川にある重症心身障害者の生活介護事業所「湘南マロニエ」(伊澤興子理事長)で17日、「二十歳を祝う会」が開かれた。同施設に通う杉山輝(ひかる)さん(20)と森部沙絢さん(20)が、家族や施設利用者、職員、民生委員児童委員など約80人から祝賀を受けた。

「自分のことを自分で決めるのは、素晴らしいこと。楽しい人生を送ってください」。あいさつに立った伊澤理事長は門出を迎えた2人にエールを送った。杉山さんと森部さんの母校の県立鎌倉支援学校の恩師と鈴木恒夫市長からもメッセージが届いた。支援員の職員は「給食を完食してくれる輝さん。ひょうきんで勝負ごとでは真剣になる沙絢さん。これからも笑顔をたくさん見せてくださいね」と呼びかけた。

金子敦也所長と職員の有志グループによる和太鼓演奏や、2人の生い立ちを紹介するDVDの上映があり、花束や記念品が贈呈されると会場は大きな拍手に包まれた。

杉山さんの母絵美さんは「元気に生きることの大切さを感じています」と、羽織袴に身を包んだ息子の成長に笑顔。生後すぐに新生児集中治療室に入ったという森部さん。母けい子さんは「(娘が)健康で大人になることができました」と感謝し、父鎌志(けんじ)さんは「ご支援をいただきながら、笑顔を見守っていきたい」と語った。

手作りの会

同施設では、30年以上前からこの行事を実施。伊澤理事長の夫で前理事長を務めた潔さんが、市の成人式に出席することが難しい利用者のために「日本一の成人式をしよう」と始めた。職員やボランティアらが会場の飾り付けや祝い膳の調理、DVD編集などを担当。心を込めた手作りの会だ。成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことで、一昨年から「二十歳を祝う会」に名称を変えて開催している。

金子所長は「自立とは一人で生きていくことではない。障害の有無に関わらず、頼れる先を増やすことが必要。今後も本人と家族に寄り添い、支えていく」と話した。

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