【ミニオイルヒーター】ヒートショック対策にも◎火傷や乾燥しにくい!子ども・ペットがいる我が家に北海道の冬に向けてテクノス『TOH-363』を追加してみた
暖房はどうされていますか? 北海道に住む筆者は10月から、すでにオイルヒーターを使いはじめています。これが予想以上にいい。とても気に入ったので、本格的な冬ぎりぎりまでオイルヒーターで粘るために、さらにもう1台コンパクトスペース向けのテクノス「TOH-363」を追加してみました。
我が家の暖房は子ども、ペットファーストが基本
空気を汚さず、ヤケドの心配が少なく、就寝・不在時も安心して使えること
我が家に到着したテクノス「TOH-363」。身長約1mの4歳児と比較しても梱包状態でもかなり小さいのはわかるのではないでしょうか。
すっかり寒くなりましたよね。11月頭には筆者の住む北海道では積もるレベルの雪が降りました。ちょっとびっくり。
そのため、すでに10月から筆者の家ではオイルヒーターを使い、24時間室内の温度を管理しています。このあたりの詳細は「【北海道からレビュー】モダンデコのスリム型オイルヒーターが暖かくて電気代も安くて子どもやペットにも安心で驚いた」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17684927)をご覧いただけると幸いです。
本格的な冬シーズンになるとマイナス20度を下回ることも珍しくない筆者の住む北海道千歳市。リビングやキッチン、寝室、洗面・脱衣所と約30畳のスペースを十分に暖房するには、オイルヒーターくらいではどうにもなりません。
開封した「TOH-363」。14.0×26.0×39.5cm、本体質量が約3.6kgとちょっと拍子抜けするくらいコンパクトで軽量なので驚きます。
そのため、家全体の暖房は大型のボイラーで温水を作り、それを各部屋へと巡らせるセントラルヒーティングが装備されています。使いはじめると、真冬でも半袖で過ごせるくらい暖かくなるのですが、24時間稼働させると電気代と灯油代で月に約4万円かかるのです。暖かいが経済的負担も大。
できれば、本格的な冬がくるギリギリまで使いたくないのです。しかし、昨年などは10月中旬くらいから使いはじめていました。なぜなら、我が家には現在4歳の息子がいるから。本格的な冬までのつなぎに、それまで使っていた石油ストーブなどを使って、ヤケドでもされたら、ちょっと節約するつもりが一生後悔することになりかねません。
ですが、今年は4歳の息子に加え、筆者の新しいペットである外国産のカブトムシとクワガタも我が家に同居しています。彼らは24時間、筆者たちが寝ているときも、外出しているときも室温が20度以上に保たれていることが必要です。
筆者が使っているときにそこまで高温になっていると感じたことはありませんが、5枚の放熱板部分は最高で100度になるそうなので注意が必要です。
息子がヤケドをする心配が少なく、就寝・不在時も安心で、ペットと息子のためにも空気を汚さず、息子もムシたちも乾燥に弱いので空気の乾燥しない暖房。とかなり厳しい条件で導入したのが、前出の「モダンデコのスリム型オイルヒーター」です。ランニングコストも安くかなり気に入ったのですが、当初からわかっていたとおり、寒くなるにつれてパワーが不足してきます。
そこで、もっとも厳密な温度コントロールが必要なムシたちのいる洗面・脱衣所約3.5畳程度にもう1台オイルヒーターを入れることで、全体の発熱量をアップ。オイルヒーター1台よりも、さらにギリギリまでセントラルヒーティングなしで暖房しようと考えたわけです。
一般的なオイルヒーターに比べて1/4のサイズ感のテクノス「TOH-363」
一般的なサイズ感のオイルヒーター「モダンデコのスリム型オイルヒーター」と並べるとテクノス「TOH-363」はかなり小さいのがよくわかります。
消費電力は500Wなので、それなりの暖かくなるだろうと考えた
子どもがヤケドをする心配も少なく、就寝時や不在時にも安心して使え、空気も汚さず、乾燥もしずらいというオイルヒーター、「モダンデコのスリム型オイルヒーター」を実際に使ってみて、かなり満足しています。
しかし、約3.5畳の洗面・脱衣所に置くとなると、結構大きいのです。オイルヒーターでネットショップなどを検索すると、ほとんどの商品は8畳くらいまで暖房できるという1200Wクラスの商品で、大きさも多少の差はありますがざっくり70×45×30cmくらい。はっきりいうとちょっと邪魔なのです。
本体重量が約3.6kgしかないので、本体上部の取っ手を持って簡単に移動できます。おかげで設置場所の変更もとても簡単です。
そこでコンパクトなオイルヒーターがないかと、探してみつけたのがテクノス「TOH-363」(実勢価格:5,500円前後)。テクノス自体はよく知らないブランドだったので、調べてみると東京都千代田区外神田に本社のある株式会社千住の手がけるブランドでした。創業は1975年と50年近い歴史のある日本の会社。
「TOH-363」のサイズは14.0×26.0×39.5cm、本体質量が約3.6kg。消費電力は500W、温度調整機能も付いており、転倒時OFFスイッチも装備しています。イメージとしては「モダンデコのスリム型オイルヒーター」の大きさは縦横高さがそれぞれ1/2で全体として1/4といった印象、重さも約1/4、ただし消費電力は4割程度のかなりコンパクトで暖房能力は高そうなオイルヒーターといった印象です。
やや気になったのは、いわゆる暖房面積が2畳半であること。我が家の洗面・脱衣所は約3.5畳。とはいえ、こちらも本格的な冬が来るまでのつなぎ的な暖房なので、とりあえずテクノス「TOH-363」を導入してみました。
思ったよりも小さく、思ったよりも静かなテクノス「TOH-363」
テクノス「TOH-363」の温度調整ツマミ部分。この温度調整ツマミと電源スイッチだけが「TOH-363」の操作部のすべてです。
やや独特な温度調整システムにも少し慣れが必要かも
実際に到着したテクノス「TOH-363」を見ての印象は「小さい」。オイルヒーターといえば、ちょっと大ぶりなキャリーケースサイズで、キャスターで移動するイメージだったのですが、「TOH-363」は片手でラクラクです。
我が家では約3.5畳の洗面・脱衣所に設置しましたが、さらに狭いトイレなどに設置しても圧迫感はまったくないでしょう。コンパクトな空間を暖房するのに最適といえるサイズです。
また、操作方法はとてもシンプル。操作部自体が温度調整ツマミと電源スイッチしかありません。まずは温度調整ツマミを右いっぱいまで回して、電源スイッチを入れ、ランプ(赤)が点灯したら運転状態です。
「TOH-363」の電源スイッチ。オンにすると常時点灯します。そのため電源が入っているかの目安にはなりますが、加熱中かどうかの目安にはなりません。
温度調整は運転状態で室温が希望する温度になったところで、温度調整ツマミを左側(弱)に回していき、途中で「カチッ」と音のするところがあるので、この場所に温度設定ツマミを設定すると、この時点の温度を維持するように自動温度調整が働くしくみ。やや独特ではありますが、シンプルな操作で設定可能です。
なお、温度調整は設定温度を超えるとヒーターが切れ、温度が下がるとまたヒーターが入るというシンプルなものです。この際、ヒーターが切れていても電源ランプはついたままになります。
我が家のムシたちは、22度程度の室温を保ちたいので、筆者はだいたい22度で温度を設定。24時間常時オンで使っていますが、1kwhあたり35.5円で計測を行ったところ、「TOH-363」の1日の電気料金は約150円でした。
我が家ではトイレに設置する予定はありませんが、試しに置いてみたところ、狭い空間にもベストフィット。さすがの実力といえるでしょう。
マニュアルによると、電気代は全国平均で1時間あたり約13.5円ということなので、フルパワーで24時間稼働すると約324円の電気代がかかるはずです。すると、まだフル稼働ではないのでしょう。
1カ月を30日として稼働とすると、11月の我が家での「TOH-363」の電気代は約4,500円。「モダンデコのスリム型オイルヒーター」も併用していますので、こちらが2倍程度の電気代としても9,000円。合計で13,500円と想定しても、セントラルヒーティングを動かすよりは、かなり安くなっています。
また「モダンデコのスリム型オイルヒーター」では駆動音はしないのですが、ヒーターのオンオフ時などにカーン、カーンという音がするのがちょっと残念といった話をしましたが「TOH-363」はカチッといった小さな音がするだけで、駆動音もなく、とても静かです。
コンパクトスペースの暖房、ペットや植物のための温度管理におすすめ
写真のようなヘラクレスオオカブトムシなどのカブトムシやクワガタムシを飼っているので、室温は常に22度前後に保ちたいのです。
真冬になってもカブトムシやクワガタムシの定温維持のために使う予定
非常にシンプルな設計と操作で軽量コンパクト、しかも静かなテクノス「TOH-363」は、広い場所の暖房には向きませんが、コンパクトな洗面所、脱衣場、トイレといった場所の暖房に最適なオイルヒーターといえます。
暖房代=電気代も11月の北海道で1日約150円と筆者としては完全の許容範囲。暖かい地方ならもっと安くなるでしょう。「モダンデコのスリム型オイルヒーター」と「TOH-363」の2台のオイルヒーターでかなり快適に過ごせています。
さらにいうなら、筆者は「TOH-363」を実際に使ってみて、セントラルヒーティングを使いはじめたあとも「TOH-363」を併用しようと考えています。理由はペットのムシたちのスペースとリビング全体で保ちたい温度と湿度に差があるためです。
洗面・脱衣所約3.5畳に設置した「TOH-363」。普段は当然もっと壁際に置いていますが、コンパクトなので邪魔にならず重宝しています。
ムシたちのいる洗面・脱衣所約3.5畳は室温22度前後、湿度60%前後、リビング全体は室温20度前後、湿度65%前後に保ちたいのです。この約2度の差をリビング周辺すべてをセントラルヒーティングで暖めるのではなく「TOH-363」で補おうという作戦。
オイルヒーターは急激に温度を上げたり、真冬の北海道でメイン暖房にするにはパワー不足といった印象ですが、気密性の高い住宅での緻密な温度管理に向いているように感じます。
なかでも自身もコンパクトで狭い範囲の暖房、温度の維持に向いたテクノス「TOH-363」は、温度の管理にシビアな筆者のようにカブトムシやクワガタムシといった昆虫、小動物、植物などのペットと暮らしている人にはぴったりの暖房機器だと思います。気になる方はぜひ導入を検討してみてはどうでしょうか。