耐震支援や感震ブレーカー導入、「探究的な学習」で質疑、市長給与、議員報酬など含む補正予算案など追加上程、四日市市議会
三重県の四日市市議会は12月12日、一般質問が最終日で、その後、市側が人事院勧告に準じ、議員報酬や市長、副市長の給与、職員の人件費についての予算措置をするための一般会計補正予算案など8件を追加上程した。13日から委員会での審議が始まる。
〇新年度から「探究的な学習」の研究推進校を設置
一般質問は公明党の樋口博己さんと中川雅晶さんが質問に立った。樋口さんは、災害時に避難所ではなく自宅で過ごすことができれば、日常の精神的な負担も異なるとして、自宅を守る対策を取り上げた。耐震工事の費用に悩む高齢者らのために、現在の施策より、さらに個人負担を抑えられる方策を検討するよう求めた。震災時の火災を防ぐため、揺れを感じて自動的に電気を遮断する「感震ブレーカー」があり、消防庁が普及を進めようとしていることも取り上げ、市としても力を入れるべきだと求めた。
中川さんは、児童や生徒が自分で問いを考え、調査や意見交流などを通じて問題を乗り越え、学びを深める「探究的な学習」への取り組みを求めた。市は、現在の総合的学習に加え、通常の教科の学習にも採り入れることをめざし、2025年度から研究推進校を設置して、子どもたちが自らの力で解決できる教育に取り組むと答弁した。学校、大学などの専門家、教育委員会の三者がプロジェクトチームのような体制をつくり、取り組んでいくことも説明した。