福岡市・天神のメインストリートに面した高層オフィスビル『天神ブリッククロス』が竣工【福岡市中央区】
福岡市都心部の天神地区を東西に走るメインストリートである明治通りと昭和通り。二大ストリートに面した高層オフィスビル『天神ブリッククロス』が、2025年4月9日に誕生しています。
旧日本生命福岡ビルと旧福岡三栄ビルの跡地を一体開発
北棟オフィスロビー(画像提供:日本生命·積水ハウス)
天神地区を南北に結び、街の賑わいを生み出す緑豊かなランドマークが誕生━━。
日本生命保険相互会社(大阪市中央区、朝日智司社長)と積水ハウス株式会社(大阪市北区、仲井嘉浩社長)は2025年4月9日、福岡市中央区天神1丁目で建設していた高層オフィスビル『天神ブリッククロス』の竣工を発表した。
同ビルは、明治通りに面していた『日本生命福岡ビル』(所有者:日本生命)、昭和通りに面していた『福岡三栄ビル』(所有者:積水ハウス)の跡地を一体的に開発した建物だ。
同ビルは、北棟·南棟の2棟で構成されており、昭和通りに面した北棟は地上18階·地下2階、高さ約86メートル。
また、明治通りに面した南棟は地上13階·地下2階、高さ約67メートルとなっている。
北棟と南棟から成る天神ブリッククロスの敷地面積は2,707平方メートル、延床面積は3万7,048平方メートル。
福岡市地下鉄の天神駅コンコースと地下部で直結している。
日本生命、積水ハウスでは、天神ブリッククロスの完成に際して、「当物件を通じて天神地区の街の賑わい創出や緑豊かなまちづくりに貢献してまいります」とコメントしている。
南棟オフィスロビー(画像提供:日本生命·積水ハウス)
明治通りと昭和通りをつなぐ全長90mの地上プロムナード
全長90メートルのプロムナードと福岡市が整備を進める都市計画道路『天神通線』
天神ブリッククロスは、1909年に日本生命保険株式会社九州支店として建てられた福岡市赤煉瓦文化館をはじめ、天神地下街などでみられるレンガ調の重厚な風合いのある外観デザインを採用し、レンガ調の化粧壁も設置している。
また、建物の地上部には、全長90メートルの大規模歩行空間(プロムナード)を設けている。
そして、半屋外空間となっている地上プロムナードには、各所にベンチや壁面緑化、街路樹を配置しており、憩いや安らぎを得られる街並みを創出している。
また、アート作品を設置した明治通り側の地上部と地下階をつなぐ立体広場は、地下鉄コンコースに直結する。
壁面緑化や常緑並木などで環境負荷の低減にも取り組んでいる同ビルは、『BELS』(建築物省エネルギー性能表示制度)で 4つ星の認証を取得予定であり、使用電力には再生可能エネルギーを採用していくとしている。
天神ブリッククロスは、建物を制震構造としており、非常用発電機を設置する。
災害時には、帰宅困難者の受け入れも予定している。
一方、天神ブリッククロスの東側道路について、福岡市は都市計画道路を延伸し、明治通りから昭和通りをつなぐ新たな都市計画道路『天神通線』としての整備を進めている。
周辺地図(画像提供:日本生命·積水ハウス)
参照サイト
天神ブリッククロスの竣工について ~天神地区を南北に結び街の賑わいを生み出す緑豊かなランドマーク~
https://www.nissay.co.jp/news/2025/pdf/20250409.pdf
物件概要
所 在 地/ 福岡市中央区天神1-14-18
用 途/ 事務所、店舗、駐車場等
事業主体/ 日本生命保険相互会社 積水ハウス株式会社
階 数/ 北棟:地上18階·地下2階、南棟:地上13階·地下2階
敷地面積/ 2,707平方メートル
延床面積/ 3万7,048平方メートル
完 成/ 2025年4月9日
備 考/ 北棟:高さ約86メートル、南棟:高さ約67メートル