衆院選神奈川7区 中谷氏が接戦制す 鈴木氏は比例で議席
第50回衆議院議員総選挙が10月27日投開票で行われ、接戦区として注目されていた神奈川7区(港北区)では、立憲民主党公認の前職、中谷一馬氏(41)が7万1913票を獲得し、3期目、小選挙区では初の当選となった。自民党公認の同じく前職、鈴木馨祐氏(47)は比例で6期目当選。日本維新の会の新人、宗像富次郎氏(63)、同じく新人で無所属の大野拓夫氏(56)は及ばなかった。
ともに前職の2人と新人2人の4人が競った神奈川7区の選挙戦。2021年の前回選挙では前職2人の一騎打ちとなり、鈴木氏が小選挙区を制したが、今回は各報道で「与党過半数割れの可能性あり」と伝えられる中、午前1時を過ぎても当確の報が出ず、終盤まで中谷氏と鈴木氏が競る格好となった。
「ネット投票の実現を」
午前1時10分過ぎに当確の報が入った中谷陣営。中谷氏は「有権者の皆さんの一票一票の重みを感じる。公約の一つ一つをしっかりと実現し、恩返しできるよう、また日本の未来の発展に寄与できるよう努める」と話し、「私自身がデジタル政策の責任者でもあり、政権交代が実現したなら、ネット投票の実現を先陣切って行いたい」と意気込みを語った。
「信頼回復に努める」
1時10分過ぎ「神奈川7区の議席を守れなかったのは、私の力不足」と支援者を前に厳しい表情で語った鈴木氏。1時半過ぎに比例復活での当確の報を受け、「まずは国民の皆様からの信頼回復に努める」とし、「経済や物価高などの不安をなくすための改革、そして外交有事への対策にも取り組む。引き続き皆様の思いに応えられるよう頑張りたい」と話した。
一方、「教育無償化」等を掲げた宗像氏、「第三の選択肢に」と立候補した大野氏の2人は票が伸びなかった。
投票率は57・19%
今回から新しい区割りで港北区のみとなった7区の投票率は、57・19%。前回(港北区・都筑区※都筑区の一部除く)の港北区のみの結果からは0・05ポイント下回る結果となった。