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夜型or朝方?子どもの「タイプ別学習時間」の考え方【おすすめ学習方法も紹介】

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夜型or朝方?子どもの「タイプ別学習時間」の考え方【おすすめ学習方法も紹介】

臨床心理士・公認心理師のyukoです。朝はギリギリに起きてくるし、夜は友達とオンラインでゲームを繋ぎたがる。夜更かししてしまう日も多く、勉強にいまいち集中できていなさそうな子が多いといいます。大切なのは睡眠と学習との付き合い方やルーティン作り。子どものタイプ別に効果的な学習時間を考えていきます。

いつ勉強させたら集中できるの?

中学1年の息子は帰宅後はすぐにゲームやYouTubeを始めてしまい、宿題を後回しにすることもしばしば。親は共働きで帰宅は夜になってしまうので、声かけも難しい。そのため朝早くに起きてやるよう約束をした。最初の数日は取り組んでいたものの、うとうとしながら机に向かうので効率が悪そう。どうすればいい?

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少し前は、中高生の朝学習が効率的であるといわれ、学校でも取り入れられていました。
しかし今は、睡眠不足の中無理に朝学習を強制しても効果が見られにくいという理由から、見直され始めています。

学習を効率的に進めていくには睡眠との上手な付き合い方が不可欠。その子のタイプを見極めて、効率的な学習計画を立てていく必要があります。タイプ別におすすめの学習時間について、考えていきましょう。

睡眠タイプ別おすすめ学習時間

朝方タイプ

朝が得意な子は学校が始まる前の6時台から7時台。
また、夜になると疲れが出やすいので夕方のうちに1~2時間集中して学習するのがおすすめです。
夜は自由時間として、息抜きをしたり、早めに布団に入れるといいですよね。

夜型タイプ

生物学的な研究では10代後半からは夜の方が集中力を発揮しやすい子が増え、20代前後をピークにし、徐々に朝型に移行する人が増えるといわれています。
なので中高生は夜型タイプの方が多いともいえるんですね。家庭の状況にもよりますが、夕食や入浴を早めに済ませ、19~22時頃に机に向かえるとよいでしょう。
最近は共働きにより夕食の時間が20~21時になってしまい、その後家族で順番に入浴していると、睡眠が後ろ倒しになってしまい、家族全員寝不足気味になるご家庭のお話をよくお聞きします。

勉強時間の確保が難しい子がいる場合、家族全体で環境を調整するのも大切です。

・平日親が忙しい時期は各々で夕食を取れるようにし、朝食は家族全員で揃えられるようにする。

・今まで夕食の後に入浴するのをルーティンとしてきたけど、親が帰宅するまでに入浴を済ませてもらうことにする。

・家族が帰ってくる目安を早めにカレンダーで共有しておき、夕食や入浴の時間を考えて勉強時間の計画を立てられるようにした。

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これまで当たり前にしてきたルーティンを崩すことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、時間を効率的に使うために一度見直してみるのもおすすめです。

集中が続かない子におすすめの「タイマー学習」

集中力が続かない子には、「タイマー学習(ポモドーロテクニック)」がおすすめ。
元々イタリアの開発者が考案し、今も世界中で用いられている効率的な学習方法といわれています。

やり方としては、

・タイマーを25分に設定し、集中して学習する。

・タイマーが鳴ったら5分休憩。(ストレッチや飲み物、飴やグミなどで気分転換。スマホは触らない方が効果的。)

・3~4回繰り返したら30分ほどの長い休憩。(コンビニに出かけたり、軽食をつまむなど。スマホは10分程度とルールを決めて使用するのがよい。)

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年齢や子どもの状況に応じて、「15分集中+5分休憩」や「35分集中+10分休憩」など調整していくのがよいでしょう。
タイマー学習のメリットは、だらだら学習の防止や脳の疲労軽減、その都度小さな達成感が得られる点が挙げられます。
今はタイマー学習が効率的にできるアプリなどもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

yuko/臨床心理士・公認心理師

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