マンションリノベで理想の住まいに! こつやポイントは?
築年数の古いマンションもリノベーションをすることで驚くほど快適に!
マンションだからこそ注意したいポイントも教えてもらいました。
リファイン新松戸 店長 関秀哲さん
松戸市を中心にマンション専門のリフォーム・リノベーションを手掛ける。物件紹介やアフターフォローも。
住宅性能を向上するリノベーション
一般的にリフォームは、「水漏れを直す」「はがれた壁紙を元に戻す」といった家の修繕や修理を指します。
一方でリノベーションは、住宅の性能を向上させる改修のこと。
例えば、「機能性の高いキッチンやお風呂にする」「断熱効果をアップする」といった工事が挙げられます。
ちなみに、私たちリファインでは、間取りや設備、インテリアデザインを変え、ライフスタイルに合わせて住み心地をよくする全面改修を「リノベーション」と呼んでいます。
最近では、中古マンションを購入し、リノベーションによって理想の住まいを実現させたいというニーズが増えてきました。
また、子どもが独立するなどライフスタイルの変化によって、それまで住んでいた家のリノベーションを検討するケースもあります。
配管劣化の時期がタイミングの目安
このようにリノベーションの理由やタイミングは人それぞれ。
一つのポイントとなるのは配管の劣化時期です。
配管が寿命を迎えると、特に集合住宅では階下への漏水リスクにつながります。そうなる前に、築35〜40年を目安に配管の全面交換をお勧めしています。
間取り変更や水回りに関わるリノベーションは、配管の位置も重要。
配管の交換の際に一緒に行うことで、スムーズに工事が進められます。
集合住宅ならではの落とし穴にも注意
ここ数年で多い要望は間取りの変更。30年以上前はいわゆる「田の字型」といわれる、部屋を細かく分けた間取りが主流でした。
対して現在は、部屋を仕切る壁をなくして、リビングダイニングを広く取る間取りがトレンドです。
また、キッチンとダイニングが横並びになったLD一体型の間取りは、統一感があり機能性とデザイン性が両立。「家事動線が良くおしゃれ」と人気の配置です。
家族の衣類を全て収納できるウォークインクローゼットや、玄関を広げた土間収納も需要があります。
ただし、マンションの構造によっては希望通りのリフォームがかなわないことも。
柱と梁で支える構造のマンションなら、比較的間取りの自由度が高いといえます。
また、集合住宅で個人が手を入れられるのは「専有部分」のみ。窓やベランダ、玄関ドアは「共有部分」となるので注意が必要です。
「IHクッキングヒーター不可」「フローリング不可」など細かいルールが決められている住居もあります。ギャップを防ぐためにも、事前に管理規約を確認しましょう。
中古マンションを購入してリノベーションするなら、情報収集力のある地域に根差した会社を選ぶのも一つです。
なお、大規模なリノベーションの工期は2、3カ月程度。
現在の住居をフルリノベーションする時は、仮住まいの確保が必須です。
中にはその間の住まいを紹介してくれる施工会社もあります。
その他、荷物の一時保管や不用品回収といったサービスの手厚さも依頼先選びの参考となるでしょう。