5LDKの一戸建ての気になる広さや費用相場を解説|メリット・デメリットもご紹介
「5LDKの一戸建てが自分に合っているかがわからない」
一般的には3LDKや4LDKが多いため、それよりも居室数が多い5LDKとなると、部屋の用途や広さがイメージしにくいのではないでしょうか。
この記事ではそんな方に向けて、5LDKの特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
5LDKの一軒家の広さ
ここでは5LDKの一軒家の広さについて解説します。
フラット35による2023年度版利用者調査によると、注文住宅の平均的な広さは119.5平米、坪数にすると約36坪です。
5LDKの注文住宅は平均よりも広めの面積が必要なため30~50坪ほどの広さになると想定されます。
5LDKの一軒家の費用相場
ここでは5LDKの一軒家の費用相場について解説します。
建築費は大手ハウスメーカーとローコスト住宅では大きな差があるため、それぞれの価格相場を見ていきましょう。なお、坪数は約40坪の想定です。
【大手ハウスメーカー】
・本体工事価格(建物のみ) 約2,600万円・総建築費(建物+付帯工事+諸経費) 約3,200万円
【ローコスト住宅】
・本体工事価格(建物のみ) 約1,670万円・総建築費(建物+付帯工事+諸経費) 約2,100万円
また、土地付きかどうか、新築の物件か中古の物件かでも費用は大きく変わってきます。このように価格差が非常に大きいため、ハウスメーカー選びは目的や予算に応じて十分に検討しましょう。
5LDKの一軒家のメリット
ここでは5LDKの一軒家のメリットについて解説します。
二世帯で住める
5LDKの一軒家は部屋数が多く、二世帯で住めるというメリットがあります。メインのキッチンとは別にキッチンを設ければ、それぞれの生活を分けることも可能です。
また、完全な二世帯住宅ではない場合、ほどよい距離感で親世帯と暮らしたい方にもおすすめです。
間取りを変更しやすい
5LDKの一軒家は間取りを変更しやすいのもメリットのひとつです。子どもが多いという理由で5LDKの一軒家を購入したとしても将来、壁を撤去して部屋をつなげることができます。
ライフステージに応じて部屋数を変えられるのはうれしいポイントではないでしょうか。
家族のプライベートを確保できる
家族と暮らしたいけどプライベートも大事にしたいという方にも5LDKはおすすめです。
5LDKのように部屋数が多いと家族のプライベートを確保できるため、家族間の距離感も大切にしたい方は検討してみる価値があります。
目的に合った居室をつくれる
5LDKの一軒家は大家族向けのものだと思われがちですが、趣味の部屋や仕事部屋、客間など用途に応じた部屋を設けられるのもメリットのひとつです。
部屋数が多い分、ライフスタイルに合った住宅にアレンジできるのも5LDKの住宅の魅力といえます。
5LDKの一軒家のデメリット
5LDKの一軒家にはデメリットもあります。デメリットも理解して後悔のないようにしましょう。
建築費用や光熱費が割高になる
5LDKの一軒家のデメリットは、建築費用や光熱費といったコストが割高になる点です。5LDKの一軒家は坪数が大きくなるため、建築費用が高額になりがちです。
また、それぞれの部屋にエアコンやテレビなどの電化製品を設置すると、その分の電気代がかかるようになります。このように5LDKの一軒家は購入時も光熱費などの維持費も高額になる傾向です。
生活動線が複雑になりがち
5LDKの平屋を購入し二世帯で暮らすようになると、生活動線が複雑になりがちなのがデメリットです。
生活動線が複雑な場合、暮らしにくくストレスを感じやすくなります。5LDKの一軒家を購入する際は生活スタイルや人の動きを考慮した間取りの検討が必要です。
掃除が大変
部屋数が多いと掃除も大変です。掃除の頻度を調整したり、掃除する箇所を絞ったりするなど、掃除しやすい環境を整えていくことが大切です。
将来的に部屋が余る可能性がある
「家族が多いから」という理由で5LDKの一軒家を購入した場合、将来的に部屋が余る可能性があります。もしかしたら十数年後には「こんなに部屋数は必要なかった」と後悔することがあるかもしれません。
家族間のコミュニケーションが希薄になりがち
5LDKの一軒家のメリットに「家族のプライベートを確保できる」と解説しましたが、一方で家族間のコミュニケーションが取りづらくなってしまうというデメリットも想定されます。家族間のコミュケーションも大切にしたいという方は気をつけましょう。
5LDKの注文住宅を建てる際のポイント
ここでは5LDKの注文住宅を建てる際のポイントについて解説します。
そもそも居室が5つ必要なのかしっかり検討する
前提を覆すようですが、本当に5LDKのように居室が5つも必要なのかをしっかり検討する必要があります。部屋数が多いだけでお金もかかり、掃除も大変です。
部屋の用途を改めて考え直してみれば、「じつは5LDKにこだわる必要もない」という結論になるかもしれません。
家事動線を配慮した間取りにする
部屋数が多くプライベートが確保できたとしても、普段の家事がやりにくく生活が不便になってしまっては本末転倒です。
5LDKの一軒家を購入する際は家事動線にも着目して間取りを考えると、より満足度の高い住まいになるでしょう。
将来的な家族構成も考慮する
現時点で家族が多いからという理由で5LDKの一軒家を購入するという方は、将来的な家族構成にも目を向けてみましょう。
十数年後に子どもが巣立つと、部屋が余るかもしれません。もしそうなった場合、余った部屋はどうするのか簡単にでもいいのでイメージしておくのは重要です。壁を取り除いて大部屋にするのか、趣味の部屋として再活用するのかなどイメージしておきましょう。
まとめ:5LDKの一軒家の特徴を知って後悔が残らないように
この記事では5LDKの一軒家の特徴について解説しました。5LDKの一軒家は一般的な住宅よりも部屋数が多いため、明確なメリットとデメリットが存在しています。それらを理解して購入後に後悔のないようにしましょう。
また、家事動線を意識したり、将来的な家族構成を考慮したりすることも大切です。5LDKの住宅を長年にわたって住みやすくするためにもそれらのポイントを意識しておきましょう。