大山桜遊歩道 橋の移設や歩道を整備 3月中の開通目指す
昨年8月29日から31日にかけて県西部や湘南地域を襲った台風10号の影響で甚大な被害を被った大山桜の遊歩道で2月23日、崩落した橋の移設や歩道の整備などが行われた。
台風10号は河川の増水、道路の冠水や土砂崩れなど、市内でも多くの爪痕を残した。毎年4月上旬に見ごろを迎え、ハイキング客で賑わいを見せる大山桜への遊歩道でも、大山小学校側の鈴川に続く支流の増水で鉄の橋が崩落し、散策路も倒木や土砂の流出などにより、歩くのも困難な状況となっていた。
そんな中、桜の見ごろまでに歩道を整備しようと、阿夫利睦(磯崎敬三会長)と三ノ宮三和會(金井一紀会長)の協力で、約40人が作業に参加した。
磯崎会長は参加者らに感謝を述べ「3月いっぱいの開通を目指す。無理せず、けがをせずに休みながら思い出に残るような作業にしてもらいたい」と語った。
現場は重機が入れない狭隘な山道のため、スコップやバールなどを使った手作業で行われ、午前中には崩落した鉄の橋を現状の位置から数メートル大山小側へ移し、移設したことによる歩道部分の整備や溶接作業、橋のさび止めなどを施した。午後には下大桜から上大桜付近の遊歩道のがれき除去など作業を実施。3月16日(日)にも整備作業を予定している。
大山桜は樹齢400年以上と推定され、4本のうち1本は幹回りが約3・5メートル、例年4月上旬に見ごろを迎える。散策路は、大山小側と大山阿夫利神社社務局側の2カ所に入口がある約1時間のハイキングコースで、見晴らしも良く、気軽に歩くことができる人気のコースだ。
3月30日には桜まつり
3月30日(日)には大山阿夫利神社社務局境内(大山355)で阿夫利睦による「第30回桜まつり」が開催される。午前中に周辺エリアを御輿が練り歩き、午後1時開式、抽選会や餅つき、よさこい踊りやバンド演奏など多彩なイベントが行われる。