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本格的な夏が始まるこの季節。外は暑くとも、屋外で飲むお酒はやっぱり格別だ。2024年6月27日（木）～30日（日）の4日間、上野恩賜公園竹の台広場（噴水広場）では「下町ハイボールフェス2024」が開催される。他ではお目にかからないような個性豊かなお酒が集結するので、要チェック！

“謎のエキス”ってなんだ⁉

まず断っておこう。「下町ハイボールフェス」とは、下町で行われるハイボールのイベントではない。焼酎と店舗ごとに異なるオリジナルの“謎のエキス”を炭酸で割った「下町ハイボール」を楽しむイベントである。

「ハイボールで一般的なのはウイスキーハイボールかと思いますが、墨田区八広や曳舟周辺では以前から焼酎ハイボールが飲まれていました。そんな下町ハイボールを広めたいと思ってイベントを立ち上げました」と話すのは、立ち飲みフェス実行委員会の加藤さん。

下町ハイボールには、「ウイスキーハイボールが高くて飲めないことから、安価な焼酎を使ったハイボールが下町で誕生した」という説があり、関東地区の居酒屋以外では見かけることのないローカルなお酒だ。「謎のエキスとは？」と聞いてみても、本当に謎のままの“謎のエキス”をはじめ、氷の数や炭酸の量も店独自の配合でつくるため、店舗ごとに味もさまざまだが、「ウイスキーハイボールとはまた味が違って、さっぱりしていて飲みやすいですよ」と加藤さんも太鼓判を押す。

イベントには、下町ハイボールの元祖といわれる『三祐酒場 八広店』も出店する。そのほか、日本酒ハイボールやワインハイボール、クラフトビール、青いレモンサワーや、シークワーサーが効いていて意外と飲みやすいという生ゴーヤサワーなど、個性豊かなお酒がズラリ。元祖から斬新なお酒まで立ち飲みスタイルで楽しめるのだ。

そんなお酒に合うグルメのラインアップも秀逸。浅草のもつ焼きや人形町のかき氷といった「下町グルメ」のほか、肉や海鮮、スイーツまでさまざまなジャンルを揃えている。さらに、ステージでは、昼はエネルギッシュなよさこい祭り（土・日のみ）、夜は21時までDJタイムなどのパフォーマンスがイベントを盛り上げる。「イベント専用のオリジナルソングも作ったので、みんなで飲んで楽しんでもらえたら」と加藤さん。

開催概要

下町ハイボールフェス2024

開催日：2024年6月27日（木）～30日（日）
開催時間：12:00～21:00（29日は10:00～21:00、30日は10:00～20:00）
会場：上野恩賜公園竹の台広場（噴水広場）。（東京都台東区上野公園5-20。上野恩賜公園管理所）
アクセス：JR・私鉄・地下鉄上野駅徒歩2分
入場料：無料

【問い合わせ先】
公式HP：https://shitamachi-highball.com/

取材・文＝香取麻衣子　※写真は主催者より提供

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『ＪＲ時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。