4日続落から一転して株価は10%超の急騰 三陽商会に米アクティビストが「身売り」を提案か
アパレル大手の三陽商会の株価が7月23日、一時前日比で10%超の急騰を見せた。4日続落していた同社株が突如反発した背景には、米アクティビスト(物言う株主)のサファイアテラ・キャピタル(Sapphire Terra Capital)が、三陽商会に対して三井物産との資本提携を提案する書簡を送付していたことが明らかになった影響とみられる。
サファイアテラは三陽商会の株主として、同社の持続的成長のためには三井物産との連携が不可欠との見解を示しており、事実上の「身売り」提案と受け止められている。
三陽商会は「ポールスチュアート(Paul Stuart)」や「エポカ(EPOCA)」「ラブレス(LOVELESS)」などのブランドを展開しているが、業績は低迷が続いている。7月12日に発表された2026年2月期の第1四半期決算では、売上高は145億800万円(前年同期比5.7%減)、営業利益は3600万円(同95.1%減)、純利益は3600万円(同93.8%減)と大幅な減益となった。
投資家の間では「抜本的な再建策が必要」との声も強まっており、今後の三陽商会の動向に注目が集まっている。