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<全国高校サッカー選手権静岡県大会>飛龍が“シナリオ通り”の展開で磐田東を撃破。エース丹羽が終盤に決勝PK

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決勝点となるPKを決めて喜ぶ飛龍の丹羽咲人(右)=裾野市運動公園陸上競技場


<全国高校サッカー選手権静岡県大会決勝トーナメント1回戦・飛龍 1ー0 磐田東>

飛龍の戦い方は常にはっきりしている。最終ラインは相手の攻撃をはじき返すことに徹し、前線は体を張ってボールを回収。カウンターやセットプレー、ロングスローに勝機を見出す。この日も、戦い方にブレはなかった。

磐田東のサイド攻撃に慌てず、守備陣はクロスをことごとく跳ね返した。相手の2トップの巧みな動き出しやスピードに手こずるシーンはあったが、守備ブロックが崩されそうになった場面はごくわずか。屈強な選手たちは1対1にも落ち着いて対応した。

粘りに粘り、試合前に描いたシナリオ通りの展開に持ち込むと、好機は後半36分に訪れた。それまで最前線で必死に体を張っていた丹羽咲人(フェルボール愛知出身)がエリア内で倒されてPKを獲得。キャプテンマークを巻いたエースが自ら決めて、決着をつけた。

今季県Aリーグで1分け1敗

磐田東とは今季、県Aリーグで2度対戦。6月は1−1のドローだったものの、10月5日の後期戦は1−4で完敗していた。

この日、期待に応えて結果を出した丹羽は「リベンジを果たせた。マークはきつかったけれど、後半仕留めたいと思っていた」としてやったりの表情。菊川達也監督は「相手の攻撃に慣れるまでに失点しないことが大事だった。粘り強く守り、一本刺せればと思っていた。今季のベストゲーム」とイレブンをねぎらった。

準々決勝はプリンスリーグの藤枝東とぶつかる。相手の中盤には、丹羽と同じフェルボール愛知出身で技巧派の小浦京之助がいる。丹羽は「絶対に負けられない」と笑った後、「自分がどれだけ藤枝東の嫌がることができるか。最後は自分が勝たせたい」と力強く話した。

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