【詐欺師のレシピ】第7回:過去最高の完成度! 奈良から来た詐欺師の「牛のチャーハン」は九州で流行る予感!!
インスタのDMで連絡してきた中華風の美人な女性は、場所をLINEに移すと顔も名前も別人になり、美女なことは変わりないが「奈良から来たチエ(千恵)」と名乗った。
ものすごく日本語が達者で、なかなか “狙い” を見せてこなかったが、最終的には「長時間かけて信用を築きお金を騙し取るロマンス詐欺師」であることが判明。
そんな「奈良のチエ」が教えてくれたのは、料理名からしてワイルドかつ独創的な「牛のチャーハン」。結果的には過去最高の出来になったので情報共有しておきたい。
【動画】何度も作り直して唯一無二の完成系に辿り着き、感動をおさえきれない筆者。
奈良のチエからチャーハン情報を引き出すと、前代未聞「フォアグラのチャーハン」なんてのも出てきたが、それは「食べただけで作り方はわからない」とのこと。
その代わりに教えてくれたのが「牛のチャーハン」。最小限の簡単な説明だったが、調理師でもある私の “解釈” でレシピを何度も何度も推敲し、完成へと導いた。
【材料】
・ごはん(大盛りの量。私はチャーハンに最適なカルローズ米を使用)
・タマネギ(1/4個。大きめのみじん切りにしておく)
・たまご(1個。溶いておく)
・ニンニク(3片〜4片、なんなら5片。みじん切りにしておく)
・ネギ(適量。いろどり的な役割なので青いところを使う。私は万能ネギを使用)
・牛肉(適量。薄いやつ)
・塩コショウ
・サラダ油
【作り方】
その1:熱した中華鍋に油を入れ、牛肉を入れて塩コショウ適量。火が通ったら鍋から取り出して別皿に置いておく。
その2:あらためて油を入れ、ニンニクのみじん切りを入れる。ここからスピーディーな展開になるので要注意。
その3:ニンニクがきつね色になったら卵を投入。この時のタイミングを誤るとニンニクが焦げるので見極め大事。
その4:すぐさまごはんを投入して一心不乱にかき混ぜる。いい感じでニンニク&たまご&ごはんが混じったら……
その5:タマネギと青ネギ(万能ネギ)を入れ、あらためて軽めに塩コショウしてから一心不乱に鍋振りする。
その6:なじんできたら、「その1」で作っておいた牛肉の「塩コショウ炒め」を戻し、炒めながらなじませたら──
\(^o^)/完成\(^o^)/
して、そのお味は──
史上最高の完成度。おそらく誰が食べても「これはウマイ!」と笑顔になるチャーハンがコレであり、私の中では詐欺炒飯ベスト3に入るほど。
まず口の中に飛び込んでくるのは「焦がしニンニク」の香ばしすぎるパンチ力。焦げるか焦げないかギリギリ攻めした結果の「強烈すぎる先制ジャブ」。
そこに味の染みた牛肉とごはんがかぶさってくる。同時に卵とネギが追いついてきて、最後にタマネギの “シャクシャク” とした食感。これが楽しい!
味としては、具材的にも共通しているものが多々あるが、そこはかとなく「ペッパーランチ」の「ビーフペッパーライス」と似ているところもあり、ペッパーランチ好きなら絶対に気に入るはず。
また、個人的に最も好きなチャーハンは『桂花ラーメン ふぁんてん』のチャーハンなのだが、そこはかとなくそれとも似ている。なので牛のテールスープなどが欲しくなる。
このまえ福岡に行った時に食べたチャーハンには、よくタマネギが入っていた。また、北九州出身の知人は「チャーハンにはタマネギ!」と力説もしている。
ということは、タマネギの入ったチャーハンは九州系……と思っても差し支えない気がする。さらに『桂花ラーメン』は熊本のお店。ということは!
自称「奈良のチエ」が教えてくれた「牛のチャーハン」は、材料的にも食感的にも味的にも “九州系” なのであった。
詐欺師はいろいろなウソをつく。チエ、お前、本当は「奈良から来たチエ」ではなく「九州から来たチエ」なんじゃ……?
執筆:迷惑メール評論家&チャーハン探求家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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