ラクロスBOX男子日本代表が初出場の世界選手権で健闘8位、2028年ロス五輪へ手応え
3連勝で予選プール突破も準々決勝でカナダに完敗
ラクロスBOX男子日本代表が9月20日から29日までアメリカ・ニューヨーク州ユーティカで行われた世界選手権(2024 World Lacrosse BOX Championship)に出場し、28チーム中8位に入った。
同大会は4年に1度開催。日本は予選プールでギリシャに16-5、スイスに18-9、フィンランドに18-15と3連勝し、続くオランダ戦も12-9で勝利したが、準々決勝でカナダに4-22と完敗し、順位決定戦でもチェコ共和国に8-10、アイルランドに14-15で敗れた。
ラクロスは、2026年(女子大会)と 2027年(男子大会)に日本で「World Lacrosse 世界選手権大会」が開催されることが決定しており、2028年ロサンゼルス五輪でも追加競技として120年ぶりに採択されたため、注目度が高まっている。
フィールドラクロスは両チーム10人、15分×4クォーター制で、サッカーとほぼ同じサイズのフィールドで競技が行われるが、室内コートで行われるBOXラクロスは6対6。狭いスペースで小さなゴールを狙うため、繊細なクロスワークとコントロールが求められる。
Ⓒ日本ラクロス協会
コメント
■鈴木直文ヘッドコーチ
「BOXラクロスは、ラクロスの中でもユニークで突出したスキルと、強靭なフィジカル・体力を必要とする競技。5位を獲得した2023年の男子日本代表選手11名に12名の新メンバーを加えたBOX日本代表チームが、今大会に初出場で8位を獲得したことで、日本は間違いなくラクロス強豪国として世界から意識されるようになった。この大会を通じて得た経験と自信は、今後の世界選手権大会やロス五輪に向けて、日本代表を次のステージに引き上げたと考えている」
■金谷洸希主将
「メンバーのほとんどがBOXラクロスに対する知識や経験が浅い中、試行錯誤の連続だった約半年間の活動期間を通じて得たものは非常に多い。特に大会が始まってからは、1試合1試合、個人としてもチームとしても着実に積み上がっていく手ごたえがあり、優勝したカナダとの対戦では、トップとの距離を明確に見定めることができた。ポイントランキング9位(※)と、個人としても成績を残すことができたが、これからは日本のラクロスを背負っていかなければ、という想いも強い。具体的にはどう3強に食い込んでいくのか。その道を示していきたい」
※ポイントランキング:得点数とアシスト数を合算したランキング
【関連記事】
・ラクロスの歴史、日本代表はメダル狙える?2028年ロサンゼルス五輪で120年ぶり復活
・ラクロス世界選手権、2026年女子・2027年男子とも日本開催 2028年ロス五輪で追加競技
・クリケットの歴史、元プロ野球選手も参戦する日本代表の実力は?2028年ロス五輪で128年ぶり復活
記事:SPAIA編集部