静岡ホビースクエアを訪ねる
2024年11月22日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、駿河区南町のホビースクエアを訪ねます。
語り:春風亭昇太
静岡駅南口を出てすぐのところにある「静岡ホビースクエア」。
プラモデル出荷額日本一を誇る「ホビーのまち静岡」を象徴する施設として
2011年に誕生しました。
豊かな自然に囲まれ、古くから木材加工が生業となってきた静岡。それは、プラモデルの源流となる木製模型産業へとつながっていきました。
江戸時代、神社仏閣や城郭の建築のために全国各地から優れた職人たちが駿府に集められたことが、静岡の模型産業の発展に寄与したともいわれています。
昭和7年1932年、青島が木製模型飛行機の製造販売を始めました。
模型飛行機が学校の指定教材となり、子供たちの遊びと学びを担うものになっていきます。
戦後、欧米からプラモデルが輸入され始めると、木製模型より精密で簡単に組み立てが出来るプラモデルの人気が高まっていきました。
昭和30年代には、国産のプラモデルが登場し、静岡の各模型メーカーも、木製模型から製造工程が全く異なるプラモデルへの転換に挑みました。
昭和35年にタミヤが戦艦大和を発売したのを皮切りに、静岡市内のプラモデルメーカーから個性あふれる商品が、次々に生まれました。
現在、プラモデルの出荷額全国シェア8割を占める静岡市は、その長い歴史と圧倒的なシェアから、「模型の世界首都」とも称され海外のファンからも注目されています。
情報発信基地となる「静岡ホビースクエア」や毎年開催される「静岡ホビーショー」などのイベントを目指して世界中の模型ファンが静岡市へやって来るのです。
静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:/area:静岡市葵区,静岡市駿河区,静岡市清水区 -->