【海老名市】県道46号図書館近く 踏切は1年間通行止 上郷立体工事で9月10日から
JR相模線などの線路をまたぐ「上郷立体」の工事にともない県道46号の「市立図書館西側」交差点の北側にある踏切が9月10日(水)から来年9月末日まで、1年間にわたり通行止めとなり、迂回が必要になる。
混雑緩和へ
建設中の上郷立体は線路と県道40号(厚木街道)をまたぐ長さ170mの橋などで構成される。「改定・かながわのみちづくり計画」でも交流幹線道路網整備の一部として示され、2013年度に着手。事業費は約68億円で、31年度の完成を目指している。
海老名市の南北の軸になっている県道46号はJR相模線の踏切があり、朝は1時間あたり8回ほど遮断器が下りる。従来の2車線から4車線へと拡幅することで混雑緩和を図り、災害時の緊急輸送や救急搬送がしやすい道路へと変える。また一帯は相模川が氾濫した場合、最大3mの浸水が想定されており、高台の橋を一時的な避難場所としても位置づけている。車道橋に沿って歩道橋も設置し、線路をくぐる形の地下歩道も建設する。
予告板など設置
今後は橋脚の基礎工事が本格化、施工ヤードが必要になり、工事現場を迂回させるとカーブがきつく問題があるため、通行止めとした。自動車は踏切を通れなくなるが、歩行者と自転車は踏切を渡れる。また総合福祉会館や文化会館駐車場から踏切方面に出る道は、引き続き車で通行できる。
通行止めは約1年間で、迂回路となる周辺交差点は長期間にわたり混雑する可能性がある。県厚木土木事務所東部センターでは「日本道路交通情報センターやトラック協会、地域自治会へ広報し、周辺交差点には通行止め予告板などを設置する。海老名市の協力も得て駅自由通路のデジタルサイネージで周知する」としている。