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木曽川サツキマス釣りで35cm本命と対面成功 オールドタックル&ミノーで狙う

TSURINEWS

シーズン初釣行で仕留めたサツキマス(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

その美しさからここ数年、人気上昇中のターゲットであるサツキマス。今回はホームリバーである木曽川下流域にて、シーズン初釣行で幸先良く手にした1匹と、こだわりのオールドアブで感動の1匹を狙って行くスタイルを紹介したい。

木曽川下流域のサツキマス釣り

初夏の陽気を思わせる日が続いた5月中旬、そろそろ本格シーズンかと思い、ホームリバーである木曽川へサツキマスを狙いに出掛けた。

木曽川サツキマスのシーズンとしては3月頃から河口域で釣れ始め、堰がある馬飼大橋より上流のエリアでは4月頃より遡上した個体が狙える。

釣り方

釣り方としては本流トラウトの基本通りで瀬や落ち込み、ヒラキやトロ場といった流れの変化を釣っていく。ルアーは60mmから80mmのミノーを軸に、7gから14gのスプーンも入れながら反応をみる。

サイズ、重さは流れの強さや魚の反応によって変えていく。カラーはベイトとなる小鮎に合わせたカラーが無難であるが金系、チャート系もローテーションしながら探っていく。

シーズン初釣行へ

シーズン最初の釣行となった5月12日、天気は曇りのち雨予報だが水量は程よく、期待が持てる。この日は各ポイントの地形変化をチェックする事をメインに考えていた。

サツキマス釣りのタックル

タックルはロッドがアブガルシア社トラウティンマーキスナノ665LMB、リールもアブガルシア社のレボMGX2500SHにラインはPE0.8号、リーダーはナイロン2号を組んでいる。

ロッドが6フィート6インチと短いのはミノーを軸としてゲームを組み立てるため飛距離より操作性を重視している事。リーダーにナイロンを選択しているのは伸びがあり口切れによるバラシを減らすためである。

ポイント

最初に選んだエリアは愛知県一宮市にある下流域に位置する瀬のポイント、しかし先行者が3名ほど見えたため入川せず、次のポイントへと向かった。移動してきたのは岐阜県各務原市にある大規模な瀬だ。

着き場となる流れの変化を探る(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

35cmサツキマスと対面

まずはミノーで狙って行くが反応はなく、一流し目を終えた。移動するか悩んだが、川の状況は良く見えるため二流し目に入る。

今度は瀬からヒラキにかけてじっくり探っていく、すると待望のバイト!バラさないように慎重にファイトしランディングに成功。

サイズは35cmくらいだが、美しい魚体のサツキマスであった。

キャッチしたサツキマス(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

ヒットルアーはティモン トリコロール流芯63HW カラーはHLフラッシュアユだ。この後はもう2ヶ所ポイントをチェックしたが反応はなく、納竿とした。

2回目の釣行はナマズのみ

翌週の5月19日、天候は晴れ、水量は平水。この日は先週釣れたエリアより上流にあたる各務原市から愛知県犬山市の間のポイントをチェックすることにした。しかしサツキマスの反応はなく、夕マヅメ。スプーンに待望のバイトが出たが釣れたのは60cmを越えるナマズであった。

60cmオーバーのナマズ(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

3回目の釣行はオールドアブで

翌週の5月26日、この日のタックルはロッドがテンリュウ社レイズ712BMLM。リールはアブガルシア社アンバサダー4500C、このリールは1977年製のいわゆるオールドアブという類である。ラインはPE1.5号、リーダーはナイロン3号を結んだ。

オールドアブとは?

オールドアブについて少し触れておくと、諸説あるが1982年以前に生産されたアンバサダーの事をいう。今時アンチリバースがついていない、ハンドルにガタがある時代のものである。

ギア比も当時のハイスピードで4.7対1という今ではローギアである。しかしキャスト性能においては見劣りせず、サツキマス狙いも十分可能と考え今シーズンから導入しようと持ち込んだ。

スプールのみAvail社のマイクロキャストスプールに交換して軽量ルアーへの対応を可能にしている。

オールドアブ(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

ニジマスが顔出し

この日の天候は快晴、この週は雨がなく川は減水傾向、サツキマスには少し難しいコンディションと思われた。早朝からエリア最下流にあたる一宮市の瀬に入る。

ポイントに入りミノーをキャストする事3投目、いきなりのバイト!流れの早い瀬の中でのヒットのためドラグを駆使して慎重に寄せる、幸先良くキャッチできたのは30cm程のニジマスであった。

ニジマス1匹目(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

本命サツキマスではないもののこだわりのタックルでキャッチした1匹は嬉しさ倍増だ。次は本命を狙って一流ししたが後は続かず移動とした。

場所移動でもニジマス

次に来たのは岐阜県川島町にある瀬、ここではフライマンが先行していたため挨拶し、距離をおいた上流側から後を追う形で入らせて頂いた。

瀬からヒラキを流したが反応はない。先行者の方は移動していたので、下流まで釣り歩き、地形の変化を確認しながら要所を攻めていく。心地良い風が吹く快晴の休日。広大な川原で一人、こだわりのタックルを握りキャストしているだけで楽しい時間が過ぎていった。

昼食を挟んだ後は今までの状況を整理し朝にニジマスをキャッチした一宮市の瀬に戻る事にした。ベイトとなる小鮎が多かったのと、最下流の瀬のため新たに遡上する魚の供給に期待しての判断だ。

しばらくキャストを繰り返していると突然のバイト。朝より強い引きに期待したが、キャッチしたのはまたしてもニジマスであった。この後もう一度バイトが出たが、またもニジマス。

ニジマス2匹目(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

サツキマスはこのエリアには不在と判断し、エリア最上流、犬山市のポイントまで移動した。遡上途中のサツキマスが着きそうな流れの変化を狙い、夕マヅメまでキャストを続けたが本命のサツキマスをキャッチできずタイムアップとなった。

今後の展望

7月上旬までは狙える木曽川のサツキマス。今回はお預けとなったが、残りのシーズンこだわりのタックルで価値ある一匹との出会いに期待したい。

注意点

最後に木曽川でサツキマスを狙う方に知っておいてほしい事がある。情報が少なく分かりにくいが、木曽川の下流域、東海大橋から上流は漁業権魚種が定められており、サツキマスも釣りを楽しむなら遊漁券の購入が必要になる。

今回紹介した愛知一宮市から犬山市、岐阜県各務原市のエリアは愛北漁協管轄となっていて、遊漁券は犬山市にある江口釣具店で購入できる。

また木曽川は広大な流域を持つ川である、現地が晴れでも上流で雨が降ると増水してくるため、水位の変動には十分注意が必要だ。この先も木曽川でサツキマスと出会えるよう、一人一人がマナーを守り、安全には十分注意した上で釣行して頂きたい。

<稲垣順也/TSURINEWSライター>

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