佐野川こいのぼり 谷地に映える200匹 「泳ぎ出す瞬間は最高」
藤野地区の佐野川で恒例となっている「和田自治会鯉のぼり谷渡し」が4月29日(火・祝)から5月5日(月・祝)まで神奈中バスの和田バス停(佐野川659の3)周辺で開催される。今年は全国から寄せられた思いの込もったこいのぼりが群泳する。
イベントは鯉のぼり谷渡しの会(小池芳実会長)が主催し、和田自治会、地域住民などが協力して開催される。期間中は澤井川の上空に約200匹、飾り付けと合わせると全部で300匹弱が会場をこいのぼり一色に染め上げる。群泳場所は両端の山の間が約200mで、澤井川を見下ろすことができる谷地形。初日となる29日の午前8時からは、こいのぼりを揚げる作業が行われ、「泳ぎ出す瞬間は最高だよ」と見学を勧める。
130匹の寄付
毎年、使わなくなったこいのぼりを譲り受け使用しているが、今年は緑区の特設サイト「すもうよ緑区」で寄付を呼び掛けたところ、全国から約130匹のこいのぼりが集まった。小池会長は「これまでは市内が多かったけど、今年は宮城や富山、高知などから集まった」と話す。こいのぼりは破れたり、劣化してしまうので定期的に補充する必要がある。それを寄付に頼っているため「非常にありがたい」と感謝する。
寄付した人からは、「子どもたちも元気に育ち立派な大人になった。大空の下で泳がせてもらえたら」「再び青空の下で両親の思いが込められたこいのぼりが元気に泳いでる姿を想像できるだけで幸せ」などのメッセージも届いたという。それらの気持ちに応えて、寄付を受けたこいのぼりは全て使用するという。「今年のこいのぼりはいつもと違うかもね」と小池会長は笑う。
好評の太鼓演奏も
会場周辺では、3日(土・祝)〜5日まで地元有志がポップコーンや綿菓子、焼鳥、パンなどを販売予定(一部無料もあり)。工作体験なども行われる。
さらに、5日の午前11時30分からは、和田バス停で和太鼓タヲによる太鼓演奏と体験イベントも開催される。
イベントの問い合わせは藤野観光協会【電話】042・684・9503。こいのぼりの寄付については小池会長【電話】090・7726・2550。