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奥多摩川の渓流をエサ&ルアー釣りで調査【東京】人気釣り場を巡ってニジマスやヤマメを手中

TSURINEWS

奥多摩の渓流釣りで仕留めたヤマメ(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

東京都奥多摩エリアに春の訪れを告げる渓流釣り。今年も奥多摩川・日原川を中心にニジマスの放流が始まりました。本記事では、実際に漁協で年券を購入し、楓橋・日原川・青梅市民球場下などの人気釣場を巡った釣行の様子をレポート。放流状況や釣果、混雑具合、渓相の変化まで、これから釣行を予定している方の参考になる情報をお届けします。

奥多摩川で渓流釣り

昨年は3月14日に日原川へ釣行したのですが、早朝にも関わらずアタリも無かったため、事前情報不足を反省。今年はショップ購入をせず奥多摩漁協へ足を運んで渓流釣りをスタートさせました。

御岳フィッシングセンター内の事務所のスタッフさんは親切に対応してくださり、勉強になりました。オフシーズンはセンターで釣りの腕を磨くこともおすすめです。当時もアングラー達がトラウトのファイトを楽しんでいました。

釣り場へのアクセス

【電車】
JR青梅線利用。各釣場へは最寄りの駅から徒歩が便利。

【車】
奥多摩、青梅、吉野街道をご利用ください。詳細は奥多摩・氷川漁業協同組合HPへお願いします。

奥多摩漁協(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

予定通りの放流

ショップに置いてある奥多摩川解禁マップとネット配信通りとのことで、11月まで放流場所に変更なし(2月末時点)。氷川漁協さんでも今年の状況を伺ったところ、マップ通りで日原川支流は本流から上った魚が居着くか、天然物とのことでした。

本流・楓橋で釣行スタート

釣行日は3月6日、上流域へ車を走らせました。先ずは本流楓橋へ行ってみました。到着は12時。支度をしていると、釣人が2名駐車場に戻って来ました。釣果はニジマス5匹と2匹。エサ釣りで尺超えをバラしたところで辞めたそうです。

イクラで狙い、魚は右岸寄りに逃げているらしい。解禁日は大賑わいだったが、ポイントにより釣果に差があったようです。魚も散り、落ち着きを取り戻してきたとのこと。

奥多摩川楓橋下流(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

ルアー釣りで渓魚を探る

ベテラン餌釣り師の後ということで、午後の渓場荒れも確信して、ここはルアーで遊ぶことにして渓へ向かいました。3年前の早春、尺超えのニジマスを釣った下流へ遊歩道を進むと、思い出の大岩はあの時のまま。

タックルをセットして開始。流心からエグレをスローリトリーブで繰り返すもののヒットなし。あの日のミノーはカラー違いでセットしてあります。

多少のササ濁りは雪溶けによるものでしょう。30分ほど粘りましたが、ラフティングが通り過ぎたので諦めることにし、日原川へ向かうことにしました。

ルアー使用タックル

ロッド:2ピース 6.8フィート ML
リール:ABU C3
ライン:ナイロン4lb
ルアー:各種

日原川は拾い釣りがカギ

通い慣れた道は車も少なく、奥多摩役場前より渓へ降ります。駅前の降り口は閉鎖中なので、駐車場側を利用してください。

地元の釣人が2名、竿を出しています。状況を聞くとアタリはあるがスレていて釣果なしとのことで、5.3mの竿を使う2名の釣人に合わせて7.0mで拾い釣りを試みることに。

場荒れのフィールドでは、少しでも違ったポイントを攻めなければ釣果は出ないという経験から、0.3号通し仕掛けでマス鉤をセット。エサはブドー虫です。

日原川渓相(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

25cmのニジマスを手中

ガン玉2Bの4投目。右岸寄りの流れから来たのは、25cmのニジマス。今季の1匹目です。釣人が去り、私一人になった左岸から、場荒れ気味の淵に目印が止まると、20cmほどのヤマメが来ました。夕まずめの1匹でした。

ニジマスとヤマメをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

青梅市民球場で調査

3月10日の午後、青梅市民球場下へ車で向かいました。前日の下流域放流場所の一つです。この釣場はグランドに隣接しており、グランドの無料駐車場は17時で閉門。広い敷地でトイレ設備もあり便利な場所です。

気温も上がって釣り日和の午後。多摩川の中流域が始まる感じの渓相。左岸はコンクリート護岸で、足場の整った釣り場です。

市民球場下下流域(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

朝から来ていたという二人の釣り人に状況を聞くと、昨日の放流魚はほとんど散ってしまったらしく、並んで竿を出している両岸の餌釣り師たちも、朝から数名しか釣れていないとのことでした。

下流のルアーマンが釣れているとのことですが、いずれもニジマスが多いだろうと、彼らは型を見ず納竿でした。

明るく開けた釣場は私には苦手なので、上流域へ移動してみることに。

寸庭橋をチェック

いつも素通りしてしまうこの場所は、青梅街道をゆっくり走らないと降り口を過ぎてしまうため、注意したいところ。古い脇道を徐行して目指します。橋脇の駐車場を利用し渓へ向かうことになりますが、V字谷の渓へのアプローチは要注意です。

寸庭橋からの風景(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

これから入渓する餌釣り師とルアーマンに橋上で状況を聞き、ここは彼らに釣場をゆずることにしました。明るい渓は川底も透け、魚へのプレッシャーはかなり高い時間のようです。まずめには、緩い流れでルアーか毛鉤が良さそうです。

支流海沢川へ行くも断念

昨年は橋の下にヤマメが溜まり、釣り人が狙っていて、今年も気になりハンドルを切りました。

林道をキャンプ場を過ぎると突然工事で通行止め。トンネル工事でした。係さんに伺うと、釣り人は下流に車を止め、数名歩いて向かったとのことで、トンネル手前で皆渓へ降りるようでした。

小さな渓に釣り人の数。ここも諦めることに。(トンネル工事は5月2日までの予定)行かれる方はご注意ください。

再度日原川で渓流釣り

竿を出すこともないまま3箇所を廻り、最後は今日も手堅く日原川役場下へ向かいました。16時を過ぎ、Pに着くと手早く身支度を済ませて渓へ降り、2時間ほどの餌釣りに挑むことに。

日原川渓相(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

餌釣りタックル

竿:7.0m
天上糸:1.2号
道糸:ナイロン0.6号
目印:ポリプロピレン
ハリス:ブラックハリス0.3号
鉤:がま金チヌ1号

ブラックハリスと金チヌ(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

ブラックハリスの効果を検証

連日多くの釣人が同じようなタックルで入れ替わり流れていく餌やルアー、そして毛鉤。魚も学習して逃げまどっている釣り場は、ゲーム感覚で工夫を凝らして楽しむのもありかと。

今回は遊び心で、気になった水中糸の反射にヘラ鮒用のブラックハリス0.3号を使用してみました。クリアーな流れの日原川でフロロカーボンを使用しましたが、どんなものかと半信半疑のチャレンジです。

鉤は金チヌ1号で挑戦

エサのブドー虫の比重を変えて、水中での踊りを変えてみる工夫として、金チヌ1号を使用してみました。どれも個々の釣りで使いかけのものですが、あわよくば川底の岩魚でもと試すことにしました。

ガン玉で沈めても、多くの釣り人はたぶん同じ棚を同じような速さで流していくので、竿の誘いはあっても、違ったことで結果を見たいとチャレンジです。渓流鉤の繊細な作りには及ばないものの、色合いもエサと同じで楽しみな1投目です。

ヤマメ2匹をゲット

3名ほど餌釣りとルアーがポイントで粘っていますが、近くの釣人は午後から山女魚1匹だそうです。

何度も竿が入ったであろう淵尻まで振り込みを繰り返してはポイントを変え、釣り歩くこと30分。右岸寄りのトロ場で目印が反応。軽く合わせて来たのは24cmのヤマメでした。

ヤマメを2匹キャッチ(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

今回の仕掛けの成果かは分かりませんが、とりあえず釣れたことには満足です。その後、上の落ち込みで小型のヤマメが来たところで納竿。

辺りは夕霧が迫り、宿の明かりも渓へ届き始めています。釣人は私一人。ヘッドライトで足元を確保して車へ戻りました。

奥多摩川の渓流釣り開幕

奥多摩川の今年の放流は始まったばかりです。年間12回に渡る放流と、本流筋では12月31日までニジマス釣りが楽しめることは大変ありがたい釣場です。

各釣場、足場の良いフィールドから沢まで、バラエティに富んだ渓流魚の釣りができる多摩川は、東京の素晴らしい釣り場所の一つです。私も体力や時間、釣りスタイルに合わせて、ゆっくり楽しんでいこうと思います。

奥多摩のシーズンは始まったばかり(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

<中山祐司/TSURINEWSライター>

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