東京の人気ハゼ釣り場「佃堀」で8cm頭にハゼ28尾を手中 今後は型にも期待
6月上旬、今シーズン初めて東京都中央区にある佃堀にハゼの様子を見に出かけた。
佃堀でハゼ釣り
14時すぎ、堀のシンボルになっている朱色の佃小橋に到着。晴れ時々曇りで過ごしやすい陽気。満潮で水位が高く、底が見えない。小魚の群れが多い森稲荷神社側の右岸に入釣し、石積み護岸の上から竿を出す。
最盛期は石積み護岸の斜面上にへばりつく真っ黒のハゼの群れが見られるが、当日は魚が点在する程度で時期尚早の様子だが、護岸寄りを底釣りする。
タックル
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリス0.3号5cm、ソデバリ1号をチチワ結びで接続。
軸付きセル玉ウキ8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け、板オモリでウキ全体がゆっくりと沈むよう浮力を調整。
エサは生食用のホタテの貝柱を2～3mmぐらいにちぎりチョン掛けにしてハリ先を出す。
ヘチの護岸際がポイント
ウキ下を1mに取り、ヘチの護岸際にエサを投入。近くに魚がいればエサに興味を示し、すぐに追ってくるはずがアタリはない。そこで、投入点を変えながら広範囲に探る。
ウキを前後左右に移動して誘いを入れると、5分くらいでやっと反応。ウキが小刻みに動いたのでそのまま様子を見ると、水中深く沖へ斜めに引き込む。軽く竿を立ててアワせると、プルッ、プルッときてハリ掛かり。どんぐり目のひょうきんな顔つきをした鉛色の魚体が登場。7cmとこの時期としてはまずまずの型のマハゼが釣れた。
その後もアタリは多いものの、ハリ掛かりしないことがあった。それでも誘いとアワセのタイミングを変えていくと、5～7cmがぽつぽつと釣れた。10尾くらい釣るとアタリが遠のいたので対岸に移動した。
アシ際のゴロタ石の上に6cm未満のハゼがちょろちょろしている。ウキ下50cmでアシ際にエサを落とすと、1投目からひったくるようなアタリが出るがハリ掛かりしない。
ハリをタナゴバリに交換すると、何とか乗せることに成功。それでも魚が小さく釣り落としも多い。30分粘って4～5cmが7尾とハードルが高かった。
釣果は4～8cm半日28尾
16時すぎ、住吉神社側の様子を見るために移動した。係留されている船を前面に、ヘチの水中に見える鋼矢板の際を探る。水深1.2mで水面から足場が高いため、2.4m竿に変更。仕掛けは同じ。
矢板の陰にエサを落とすが反応はない。竿を上下に動かし、エサを踊らせて誘う。するとウキがスーッと水中深く引かれる。聞くようにアワせると、ブルブルッときて6cmのマハゼ。
次はウキがナジむ間もなく竿先が絞られ強い引き込み。竿でいなしたあと静かに抜き上げると、当日最大の8cmのマハゼが姿を見せた。
続けて同じポイントにエサを投入するとアタリが活発に。時合いを迎えたようでひったくるようなアタリもあり、6cm前後が3尾まで入れ食い。その後はさらにサイズダウンして5cm前後がぽつぽつと釣れた。
18時すぎに納竿。釣果は4～8cmのマハゼが28尾。5cm未満のデキハゼが目立ったが、8cm級も交じったので楽しむことができた。
湧きがよく今後楽しみ
今季も湧きはよさそうで、あと1カ月くらいすれば成長し、数・型ともに期待できそうだ。
佃堀は中央に架かる朱塗りの橋を中心に下町の風情が色濃く残っており、釣り場のロケーションは抜群。また足場もよく、トイレ、ベンチもあるため、女性や子ども連れでも安心。ファミリーフィッシングに向く。
＜週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦／TSURINEWS編＞
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年6月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。
