「アバクロ」元CEOが性的人身売買で逮捕 被害男性は100人以上の可能性
米国ニューヨークの連邦地検は、1992年から2014年まで「アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie&Fitch)」のCEOを務めたマイク・ジェフリーズ(Michael Jeffries)とパートナーのマシュー・スミス(Matthew Smith)ら3人を性的人身売買などの罪で逮捕し、起訴したと発表した。
マイク・ジェフリーズは、上半身裸の筋肉質の男性店員がエントランスで客を迎え入れるなどの「sexualized marketing=性的マーケティング」と呼ばれる手法で「アバクロンビー&フィッチ」のブランドイメージを構築した人物として知られている。一方で、容姿に対する偏見や暴言など、米国の小売業界でもっとも物議を醸したCEOとも言われていた。
マイク・ジェフリーズら3人は、2008年から2015年ごろにかけて、男性に金銭を支払って性的な行為を強要した疑いがあり、訴状によると100人以上の若いモデルが被害を受けた可能性があるとしている。この問題は、英国のBBCが2年間にわたって調査していたという。