小山地区 平安時代の文化で心通わす 地域の支え合いを強固に
平安時代の文化を体験することで地域の繋がりを深めようと、小山地区で3月29日、イベント「平安時代にタイムスリップ」が開かれた。住民100人が参加し、雅楽や歌、米粉の菓子などを楽しみながら、当時の人々がどのように心を通わせ繋がり合っていたかを体感した。
背景には、ボランティア団体メンバーの高齢化という地域課題がある。地域への思いを育むことで新しい担い手を増やそうと、小山地域包括支援センターがイベントを主催した。同センター管理者の松橋真奈美さんは「平安時代の人々はスマホもないときに上手に気持ちを伝え合っていた。それが地域コミュニティの根源だと思う」と話す。指揮者なしで息の合った演奏をする雅楽などから、当時のコミュニケーションを感じ取ってもらおうとしたという。イベントでは地区内で活動する3つのボランティア団体の紹介も行った。
参加者からは「心が一つになった」「感動した」などの感想が聞かれ、3人ほどがボランティア活動への参加を希望した。