名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.19「デザインガラスの窓」と「自家製コンフィチュール」
名古屋にはたくさんの歴史ある喫茶店がありますが、みなさんが真っ先に思いつく“昭和創業の喫茶店”といえばどこですか?
今回ご紹介するお店は、昭和47年(1972年)のオープン以降、名古屋純喫茶の代表格として長年多くの人々に愛されてきたお店です。
同店の名物は、季節のフルーツを使った自家製のコンフィチュール。
国内外から観光客が足を運ぶ大人気の喫茶店を、満を持して紹介したいと思います♪
名古屋駅から徒歩圏内の好立地!創業から50年以上の歴史を誇る大人気喫茶「コーヒーハウス かこ 花車本店」
やっぱり本店の雰囲気が◎レトロ可愛い外観が素敵な名古屋屈指の有名喫茶
今回ご紹介するのは、名古屋屈指の人気喫茶として全国的にも有名な「コーヒーハウス かこ 花車本店」さんです。
私が同店を訪れるのはおよそ3年ぶり。ナゴレコのライターとして活動し始めたばかりのころに一度足を運びましたが、その当時はここまで名古屋の喫茶店にハマるとは思っておらず、ただ普通に飲食を済ませてお店をあとにしていました。
しかし、先日別件で同店の近くへ足を運んだ際に、改めてこのお店の外観を見て「やっぱり素敵だな」と感じたため、満を持して再び足を運ぶことに。
各所にデザインガラスがはめ込まれた窓が並ぶお店の外観はとても可愛らしく、経年変化でいい味を出している木のドアや窓枠から漂うレトロな雰囲気がたまりません♡
創業は昭和47(1972年)年。名古屋の喫茶店の中では特段古いお店ではありませんが、それでも創業からかれこれ50年以上経っているのですから、十分古株といえるでしょう。
この日は季節外れなほどに気温が低く、お店の前で行列を作っていた観光客のみなさんはとても厚着をして待機しています。
以前訪れたときは日本人のお客さんばかりだったのですがこの日は中華圏からの観光客がとても多く、海外からも同店が注目されていることを物語っていました。
冬ならば防寒対策で対処できるものの、夏場の厳しい暑さの中入店待ちをするのはなかなかハード。本店特有のレトロな雰囲気にこだわらないのであれば、混雑時は近隣にある柳橋店を利用するのもひとつの手でしょう。
系列店のため提供されているメニューはほぼ同じで冷暖房環境もしっかり整っています。快適に食事ができるとのことで、お店からも系列店への移動をおすすめするポップが入口付近に置かれていました。
30分後にようやく入店へ!混雑時はスタッフの指示に従って着席しよう
この日は店外で30分ほど待ちました。平日の少し遅めの時間帯を狙ったので、想定したよりも若干早めに入店することができました。
お店の外から見たデザインガラスの窓が綺麗だったので、できれば窓際の席を狙っていたのですが…やはりそう都合よくはいかないですね。
モーニング提供時間ギリギリに入店はできたものの、空いていたのはカウンター席のみ。当然テーブル席はすべて埋まっており、店内の限られたスペースでみなさん食事を進めていました。
店内から見たデザインガラスの窓は、自然光が色付きのガラスを透かし、とても美しく色鮮やかな陰影が店内を照らしていました。
よく見るとべっ甲のようなマーブル模様が描かれており、よくあるステンドグラスとは違う、独特な光の透け方をしています。
ほかのお店ではなかなかお目にかかることができない珍しいデザインのガラス窓にうっとりとしながら、オーダーした料理の提供をのんびり待つことにしました。
モーニングの提供は11時まで!自家製コンフィチュールを使ったトーストが人気
同店の看板商品ともいえる、自家製コンフィチュールを使った4種類の「モーニングプレミアムセット」。ドリンク代のみで食べることができるモーニングサービスのトーストとは違い、こちらは追加料金を支払っていただくこととなります。
とはいえ、多くのお客さんがこの自家製コンフィチュールを目当てに訪れているため、モーニングプレミアムセットのオーダー率はなんと9割超え!もちろん私も、こちらのセットをオーダーしました。
●シャンティルージュスペシャル ドリンク代+400円(税込)
初回訪問時にいただいたのは、あんこ、ホイップクリーム、4種類のフルーツコンフィチュールが乗った「シャンティルージュスペシャル」。すべてのトッピングを贅沢にのせた、いわゆる“全部乗せ”です。
使用されるコンフィチュールはお店のおまかせとなるため、アレルギーや苦手なフルーツがある場合は事前に申告しておくと、可能な範囲で別のものへと変更してもらえますよ!
●クリームチーズ ドリンク代+300円(税込)
そして今回は、シャンティルージュスペシャルのトッピングに入っていなかった「クリームチーズ」をオーダーしてみました。
ホイップクリームを使用するものよりも甘さが控えめで、クリームチーズのさわやかな酸味を感じることができる、スタッフさんがおすすめしてくれた隠れた人気商品です。
●カフェ オレ(Hot) 650円(税込)
ドリンクは「カフェ オレ」をオーダー。いつもはアイスドリンク派なのですが、肌寒かったこの日の気温にあわせて温かいものを選びました。
ドリンクは600~750円の価格帯で提供されているので、昔ながらの喫茶店という印象からはやや強気な価格設定な気がしますが、店頭でコーヒー豆を販売するほどコーヒーの美味しさに力を入れているお店であることを知れば納得の価格でしょう。
コーヒーのほかにも紅茶やオレンジジュースなどのドリンクも提供しているので、コーヒーが苦手な方も安心してお店を利用することができますね!
季節ごとにラインアップが変わる!自家製コンフィチュールは店頭で購入可能
カウンターの上に並んでいたのは、カラフルなコンフィチュールが詰まったガラス瓶。こちらは店頭販売用のもので、トーストにトッピングされていなかったものもこちらで購入することができます。
気に入ったもの、興味惹かれたものがあれば購入して、ご自宅でも「かこ 花車本店」さんの看板商品の味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。
50年以上の時を経て、名古屋を代表する人気喫茶となった同店。みなさんも、ていねいに作りこんだ自家製コンフィチュールと美味しいコーヒーを目当てに、ぜひ現地へ足を運んでみてくださいね!
INFORMATION
店名:
コーヒーハウス かこ 花車本店
住所:
愛知県名古屋市中村区名駅5丁目16-17
営業時間:
7:00〜5:00(L.O4:30)
Web:
https://www.instagram.com/kako_coffee_honten/
一人当たりの予算:
¥1,000~¥2,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。