春めくじゃが・たま・にんじんで 春野菜のしゃきっと浸し【井原裕子さんレシピ】
「新」とつくじゃがいも、たまねぎ、にんじんが出回りはじめると、春の訪れを感じて、気分も上がる今日このごろ。
『きょうの料理』3月号より、料理研究家の井原裕子さんの「春野菜のしゃきっと浸し」をご紹介します。
みずみずしく軽やかな、この時季ならではの素材の特徴を生かした、おいしさを味わってください。
教えてくれるのは、井原裕子さん
料理研究家。理にかなった調理方法で、誰にでもつくりやすく、おいしいレシピに定評がある。揚げ物が大好き! 身近な材料で、意外なおいしさが楽しめる組み合わせアイデアも豊富。
春野菜のしゃきっと浸し
野菜の切り方、下ごしらえの違いで、それぞれの違った歯ごたえを楽しめます。
「新」ならではの、この季節だけの味わいです。
材料(2~3人分)
新じゃがいも…(大)1コ(200g)
新にんじん…1/2本(100g)
新たまねぎ…(小)1コ(150g)
鶏ささ身…2本(80g)
みつば…4~5本
つけ汁
だし…カップ1と1/2(300㎖)
A (うす口しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ1と1/2
米油…小さじ1
塩…小さじ1/3)
●酒・塩・片栗粉・米油
◎140kcal ◎塩分2.9g ◎30分*
*つけ汁を冷ます時間は除く。
1 つけ汁をつくる。鍋にだしを入れて中火にかけ、煮立ったらAを加えてひと煮立ちさせて火を止め、大きめのボウルに入れて冷ます。
2 新じゃがいもはスライサーでせん切りにし、たっぷりの水に5分間ほどさらして水けをきる。新にんじんは斜め薄切りにしてからせん切りにする。新たまねぎは縦半分に切ってから横に薄切りにする。みつばは葉と軸に分け、軸は3㎝長さに切る。
3 鍋にたっぷりの湯を沸かし、じゃがいもを入れて強めの中火で1~2分間、透き通るまでゆでてざるに上げ、水にさらす。水を2~3回取りかえながら手早く冷まして水けをきる。
4 耐熱ボウルにたまねぎを入れ、ラップはしないで電子レンジ(600W)に1分間かけ、温かいうちに1のボウルに加える。にんじん、じゃがいもも加え、軽く混ぜて10分間ほどおく。
5 ささ身は筋を取って斜め1㎝幅に切り、さらに縦に2等分に切る。酒大さじ1、塩少々をふって混ぜ、片栗粉大さじ1をまぶす。フライパンに米油大さじ2を入れて中火で熱し、ささ身を入れる。1分間ほど触らずに揚げ焼きにし、上下を返し、さらに1分間ほど揚げ焼きにして油をきる。
64にささ身とみつばを加え、ザックリと混ぜる。
春の野菜の、「柔らかだけれどもしゃきっとしたみずみずしさ」を味わってほしい料理です。
【新じゃがいも】
火の通りがよく、味もしみ込みやすいのが特徴。軽やかな味わいです。
【新たまねぎ】
水分が多くてみずみずしい!辛みが少なく、生でもおいしく食べられます。
【新にんじん】
香りのよさは、新物ならでは!甘みも感じられます。
■NHKテキスト『きょうの料理』2025年3月号より抜粋
■撮影・宮濱祐美子/スタイリング・久保百合子