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吸引した自分の脂肪で石鹸を作った男性「無駄にしたくなかったから」(米)

Techinsight

脂肪吸引施術を受けた23歳男性。医療用廃棄物として捨てられるはずだった自身の脂肪を持ち帰り、石鹸を作ることにした(『Robert Tolppi TikTok「This was so fun!」』より)

脂肪吸引施術を受けたアメリカ在住の男性が、吸引した自身の脂肪を石鹸に変えて話題を呼んでいる。持ち帰った脂肪を鍋で溶かし、バラの花びらやバニラエッセンスで香りを足して作った石鹸を使うと、しっかりと泡立った。男性がその作成過程をTikTokで公開すると、嫌悪感を訴えるコメントが多かったものの、「面白い」という感想を持つ人もいた。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

【動画】実際に出来上がった石鹸を使ってみると…

米コネチカット州に暮らすロバート・トルピーさん(Robert Tolppi、23)は先日、脂肪吸引施術を受けた。ロバートさんの身体から吸引された400ccの脂肪は、医療用廃棄物として捨てられる予定だった。

ところがロバートさんは、担当医に「この脂肪を持ち帰ってもいいですか?」と尋ね、許可をもらって自宅に持ち帰った。ロバートさんは、「ずっと石鹸を作りたいと思っていたので、こんなに完璧な脂肪を無駄にしたくなかったんだ」と振り返る。

そして5月25日、ロバートさんは150万人以上のフォロワーを持つ自身のTikTokアカウントに、作成過程を撮影した動画を投稿した。

動画では、ロバートさんが自身の脂肪で石鹸を作る経緯を説明し、手作り石鹸キットを使って作り始めた。まず、茶色っぽい脂肪を鍋に入れ、火にかけて溶かした。次に、苛性ソーダ、バラの花びら、バニラエッセンスを加えて混ぜ合わせている。

ロバートさんは動画で、「石鹸を作るのなら苛性ソーダの扱い方をしっかり調べてください。私はプロではありませんが、窓を開けて作業し、希釈は屋外でしたがいいですね」とアドバイスしている。

そして、完全に混ざったクリーム色の液体をシリコンの型に流し入れ、固まるまで冷ます。完全に固まった石鹸は全体的に黄色く、表面にはバラの花びらが散らばったおしゃれな仕上がりになっていた。細長いシリコンの型から外して使いやすい大きさにカットすると、見慣れた形の石鹸となった。ロバートさんはかなり力を入れて石鹸を切っており、その硬さがうかがえる。

出来上がった石鹸を実際に使ってみる様子も捉えられており、水に濡らして手のひらにこすりつけると泡が立ち、普通の石鹸と変わらないようだ。ロバートさんは、「手がすごくキレイになったと感じるし、香りも最高だよ」と感想を述べている。

ロバートさんは今回のアイディアについて、「人間の脂肪を石鹸に変えるというのは、映画『ファイト・クラブ(Fight Club)』の主人公タイラー・ダーデン(Tyler Durden)が、クリニックのゴミ箱から脂肪を持ち出して石鹸に変えるシーンが有名です。あの映画に触発されたわけではありませんが、人間の脂肪を石鹸に変えるというアイディアは、無駄をなくし、社会におけるリサイクルを次のレベルへと引き上げることに繋がると思ったのです」と明かしている。

ロバートさんの今回の動画に、ユーザーからは「これは気持ち悪い」「うわぁ…」「自分で自分を洗うってこと?」といった気持ち悪いと訴えるコメントが多く見られたが、中には「笑いが止まらなかったよ」と面白がる人もいた。

のちにロバートさんは、「嫌悪感を抱く人が多かったですが、斬新だと評価してくれる人もいました。様々な反応があって面白かったです」とコメントしている。

ちなみに2021年には、自分の母乳で作ったバターを夫に食べさせた女性が話題を呼んだ。実際に口にした夫は、「10点満点中5点」とバターの味を評価していた。

画像は『Robert Tolppi TikTok「This was so fun!」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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