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自由に恋し、情熱に生きた一人の女性の物語 オペラ『カルメン』を新国立劇場にて上演

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新国立劇場『カルメン』より 

2025年2月26日(水)~3月8日(土)新国立劇場 オペラパレスにて、2024/2025 シーズンオペラ『カルメン』が上演される。

世界中で人気オペラの筆頭に挙がる『カルメン』。活気あふれる前奏曲、カルメンの登場で歌われる「ハバネラ」、ホセを誘惑する「セギディーリャ」、スペイン情緒みなぎるスペクタクルな「ジプシーの歌 」、華やかな「闘牛士の歌」など、誰しもおなじみの名曲にのせ、自由奔放な女カルメンと一途な男ドン・ホセの愛と死の運命のドラマが繰り広げられる。ビゼーの音楽にはフランス・ロマン派の魅惑的な響きと、スペインの民族色豊かな情熱的な音楽が融合し、観客を熱狂させる。

新国立劇場『カルメン』より       撮影:堀田力丸

新国立劇場『カルメン』より       撮影:堀田力丸

新国立劇場で2021年に新制作されたアレックス・オリエ版『カルメン』は、鬼才オリエらしいスペクタクル性と、観客を唸らせる斬新な解釈が詰まった“TOKYO カルメン”と称されている。オリエの音楽的感性、大胆な発想と求心力、そしてダイナミックな空間演出が凝縮されたステージ。カルメンはイギリスの伝説のシンガー、エイミー・ワインハウス風のポップ・スターで、知的で勇気と反骨心を持って自由に生きる女性カルメンと、独占欲が強くて嫉妬深く、拒絶を受け入れられない男ホセの恋とすれ違いが、今日どこにでも起こり得る悲劇として描かれる。オリエのセンスが光る、カルメンをはじめとした人物たちのファッションにも注目だ。

【演出】アレックス・オリエ

なお、21年の初演の際は新型コロナウイルス感染症拡大防止策を講じた演出だったが、今回の上演では制約を外した演出に練り直して上演される。

新国立劇場『カルメン』より      撮影:堀田力丸

新国立劇場『カルメン』より      撮影:堀田力丸

注目のカルメン役には、強さと柔らかさを併せ持つ美声とドラマティックな表現力でスター街道を駆け上るサマンサ・ハンキーが登場。ドン・ホセ役は、メトロポリタン歌劇場、ザクセン州立歌劇場など欧米で急成長中のブラジル人テノール、アタラ・アヤン。エスカミーリョには“エスカミーリョ歌い”、“ロジェ王歌い”として活躍するポーランドのバリトン、ルーカス・ゴリンスキーが出演する。ミカエラ役には新世代のプリマドンナとして大躍進中の伊藤 晴が出演。森口賢二、成田博之、糸賀修平、田中大揮らの実力派と共に、二期会公演を中心に称賛を集めるソプラノ冨平安希子の新国立劇場デビュー、新国立劇場オペラ研修所出身で、確かな実力が評価されるメゾソプラノ十合翔子と、フレッシュな歌手陣にも注目したい。

【カルメン】サマンサ・ハンキー(メゾソプラノ)           (C)Dario Acosta

【ドン・ホセ】アタラ・アヤン(テノール)

【エスカミーリョ】ルーカス・ゴリンスキー(バス・バリトン)

【ミカエラ】伊藤 晴(ソプラノ)

指揮は22年『さまよえるオランダ人』『愛の妙薬』に急遽登場、ワーグナー、ベルカントそれぞれの美点を捉えた演奏が絶賛されたガエタノ・デスピノーサが再登場する。

【指揮】ガエタノ・デスピノーサ (C)Carmen Kronspiess

なお、本公演は文化庁子供舞台芸術鑑賞体験支援事業により、18歳以下200名を無料招待する試みを行っている。詳細は公式サイトにて。

新国立劇場『カルメン』より      撮影:堀田力丸

新国立劇場『カルメン』より      撮影:堀田力丸



【あらすじ】
セビリアの煙草工場で働く美女カルメンは伍長のドン・ホセに興味を抱き、誘惑する。彼にはミカエラという許嫁がいたが、カルメンの魅力と誘惑に負け、軍隊を脱走しロマの密輸団の一員となる。カルメンのホセへの愛は続かず、花形闘牛士エスカミーリョに心変わりするなか、ホセは危篤の母親のもとに駆け付けるため密輸団を離れる。闘牛の日、ホセは再びカルメンの前に現れ、復縁を迫るがきっぱりと拒絶される。逆上したホセは短剣を手に取りカルメンに迫る。

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