幻と消えた特急列車「御厨号」が復活、ダイヤ改正の翌日に運転へ 快速「みくりや」も設定
JR東海は25日、特急「御厨号」と快速「みくりや号」を運転すると発表しました。
「御厨号」は5年前、新駅「御厨」開業(静岡県磐田市鎌田)にあわせて運転を計画されていた幻の特急列車です。最初に発表されたのは2020年2月17日。当初は1日限りの幻の特急として3月下旬に沼津~御厨間で運転する計画でしたが、コロナ禍の影響により3月11日に運休が発表され、当日予定されていたさわやかウォーキングも中止されるなど寂しい結果に終わりました。
2020年3月といえば、東海道新幹線の700系引退のタイミングでもあり、「700系最終走行列車 『ありがとう東海道新幹線700系』」が中止されたことを記憶されている方も多いでしょう。鉄道ファン界隈としては寂しい時期でもありました。
5年越しの運転へ
そんな「御厨号」の5年越しの運転が決定しました。運転日はダイヤ改正の翌日となる2025年3月16日(日)で、運転区間は当時とは異なり、静岡駅 8:36発 → 御厨駅 9:31着の片道です。途中の駅には止まりません。
373系3両の全車指定席での運転となります。指定席特急券はあす26日10時から全国のJRの主な駅・旅行会社の窓口・指定席券売機で発売。
なぜこのタイミングなのか。御厨駅開業5周年を記念し、御厨の魅力を満喫できるイベント「BLUE STATION MIKURIYA 2025」が開催されるため、それに合わせて改めて運転されることになったようです。
掲出するヘッドマークは当時計画したもので、1号車に漢字バージョンを、3号車にひらがなバージョンをそれぞれ設置。磐田市、ジュビロ磐田、静岡ブルーレヴズによる車内装飾も行います。
さらに373系を使用した快速「みくりや号」も新居町駅 10:46発 → 御厨駅 11:13着で設定(途中停車駅は浜松・磐田)。こちらも「御厨号」同様、明日から指定席券を発売します。
特急「御厨号」、快速「みくりや号」ともに、乗車された方には車内で乗車証明書を配布。「BLUE STATION MIKURIYA 2025」のJR東海ブースで提示すると、オリジナルステッカーを1枚プレゼントするということです。