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マーベル『サンダーボルツ*』、A24風映像で「まさしくシネマ」 ─ スコセッシ「マーベルはシネマじゃない」論争に一撃

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かつてマーティン・スコセッシは、マーベル映画に対し「シネマではない」と苦言を呈した。それから約6年……、ついにマーベル・スタジオが公に「紛れもなくシネマだ(Absolute Cinema)」と宣言した。最新作『サンダーボルツ*』で、気鋭の映画スタジオA24をパロディした特報映像をリリースしたのだ。

A24のタイトルロゴ表示をオマージュするような形で、冒頭に「MARVEL STUDIOS」と掲げた本映像は、派手なアクションシーン満載のスーパーヒーロー映画というより、アート性を高めたインディー映画の予告編のように仕上げている。

ここで打ち出されるのは、『アベンジャーズ』を代表するシネマティック・ユニバースの連続性ではなく、キャストやスタッフたちのシネフィル的なフィルモグラフィーだ。フローレンス・ピューは『ミッドサマー』、セバスチャン・スタンは『A Didderent Man(原題)』、ジュリア・ルイス=ドレイファスは『You Hurt My Feelings(原題)』、いずれもA24映画の主演俳優として紹介される。

さらには、「『BEEF/ビーフ』の脚本家&監督」 ジェイク・シュライアー、「『グリーン・ナイト』の撮影監督」 アンドリュー・ドロス・パレルモ、「『ヘレディタリー/継承』のプロダクション・デザイナー」グレース・ユン、「『ミナリ』のエディター」ハリー・ユーン、「『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の作曲家」サン・ラックスと、A24作品を手がけた面々が集結していると強調。ただのスーパーヒーロー映画ではなく、シネフィルにも訴求できる作品であるとアピールした。

実際、エレーナ役のフローレンス・ピューも本作にはA24作品のような要素があると。「『BEEF/ビーフ』のようなトーンがある程度含まれていて、それが新鮮に感じられるところです。僕たちが作品にもたらしたエモーショナルな暗さは、心に響くものでありつつ、コメディを台無しにするものではありません」。

果たして『サンダーボルツ*』のキャラクターたちは、いかにインディー映画の精神を表すのだろうか?映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日、日米同時公開。スコセッシ先生もぜひ観てね。

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