【店舗限定】松屋の「ドライグリーンカレー」は発明かもしれない / ウマいし地球にやさしい
2025年3月12日現在、松屋の店舗限定メニューが5つ展開中だ。その中の1つが『ドライグリーンカレー』で、販売店舗についてはこちらのページを参照して欲しい。
さて、ドライカレーもグリーンカレーもカレーの定番であるが、果たして『ドライグリーンカレー』とは? 食べてみたところ、もしかしたら『ドライグリーンカレー』は発明なのかもしれない。
・キーマカレー型
実はドライカレーには大きく2つのタイプが存在することをご存じだろうか? 1つはカレー粉でライスを炒めた「チャーハン型」で、もう1つがひき肉を具にした汁気が少ない「キーマカレー型」である。
松屋の『ドライグリーンカレー』は後者のタイプで、決してグリーンカレー風味のチャーハンではないことをまずはお伝えしておく。意外とややこしいぜ、ドライカレー。
・企画力すごい
さて、これまで松屋では「グリーンカレー」及びに「キーマカレー」の発売実績がある。どちらも味に申し分は無く、特にグリーンカレーはなかなかの本格派であった。
牛めしやハンバーグと並び、カレーは松屋の超得意分野。聞き慣れない『ドライグリーンカレー』もまず外すことはないだろうと思っていたが、結果的に私は味よりも“松屋の企画力”に感心してしまったのである。
で、その『ドライグリーンカレー』の最大の特徴は、具が「ひき肉とタケノコのみじん切り」であること。言うまでも無くタケノコは、グリーンカレーに欠かせない鉄板の具だ。
また汁気もかなりあるため「ドライとは?」と思ったが、それはイイ。要するに松屋の『ドライグリーンカレー』とは、具がキーマカレー状のグリーンカレーだと考えればいいだろう。
・主役はタケノコ
さっそく食べてみたところ、ココナッツミルクがかなり効きつつも、辛さはビシッと強め。マイルドさとキレ味を併せ持つ、非常に美味しいグリーンカレーだ。
そして「ひき肉とタケノコのみじん切り」がメッチャ活きてる! というのも、みじん切りであることで口の中に具がある状態がキープされ、タケノコのコリコリ食感が常に楽しめるのだ。
あたり前だが通常のグリーンカレーならタケノコを食べた時しかタケノコの食感はしない。……が、みじん切りなら常にタケノコがそばにいる! 正直、その発想は無かった。
しかもみじん切りならば、形が不揃いのタケノコでも問題ないハズ。実際に松屋がどんなタケノコを使用しているかはわからないが、コストを抑えるだけではなく、大げさに言えば地球に優しいカレーなのかもしれない。
・らしさ爆発
結果的に松屋の『ドライグリーンカレー』は、松屋の企画力が存分に発揮された非常にユニークなカレーであった。味だけではなく食感を重視したカレーというのも非常に珍しい。
松屋の『ドライグリーンカレー』は単品価格が880円。物価高もあり最近の松屋はそれなりのお値段がするため、これが高いのか安いのかはよくわからない。……が、私の知りうる限り “唯一無二のカレー” と申し上げておこう。
参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.