アジア人初!富永啓生がNBA下部Gリーグ選抜に選出 パリ五輪は悔しい思いも「自分自身さらに成長したい」
2022年にはNBAドラフト2023全体1位のウェンバニャマも参加
バスケットボール男子日本代表の富永啓生(23)がNBA下部リーグ組織であるGリーグの選抜チーム「NBA Gリーグ・ユナイテッド」にアジア人として初めて選出され、同リーグ主催の「2024 NBA G LEAGUE FALL INVITATIONAL」に出場すると16日、富永が所属するマネジメント会社が発表した。
富永は「この度アジア人初の選手として、『NBA Gリーグ・ユナイテッド』の一員に選んでいただけたことはとても嬉しいです。NBA Gリーグ及び関係者の皆様に感謝いたします。Gリーグで既に活躍している選手たちと一緒にプレイできることはとても楽しみです。自分の武器である『3ポイント』と『パッション』でチームの勝利に貢献し、自分自身も更に成長したいと思います。応援、よろしくお願いします!」とコメントを発表した。
「NBA Gリーグ・ユナイテッド」は、Gリーグの有望選手とスター選手で構成された今年設立の選抜チーム。「2024 NBA G LEAGUE FALL INVITATIONAL」は9月4日と6日にカリフォルニア州サンタクルーズのカイザー・パーマネンテ・アリーナで開催されるエキシビションゲームで、セルビアのプレミアプログラムである「メガMIS」と2試合対戦する。
2022年に始まった本招待試合は今回で3回目。2022年の第1回には、2023年のNBAドラフト1巡目1位でサンアントニオ・スパーズに指名され、NBA新人王を獲得し、パリ五輪でフランス代表を銀メダルに導いたビクター・ウェンバニャマが所属していたメトロポリタンズ92が、昨年はオーストラリアNBLのパース・ワイルドキャッツが、ともに「NBA Gリーグ・イグナイト」と対戦した。
パリ五輪でのプレイ時間はわずかも「貴重な経験をさせてもらった」
富永は夢のNBA入りを目指すため、7月にインディアナ・ペイサーズと開幕前のキャンプに参加可能な「エグジビット10」契約を締結。先日閉幕したパリ五輪では、バスケットボール日本代表の一員として大舞台にも立った。ただ、日本は3戦全敗で1次リーグ敗退。富永自身も3試合で7分54秒のプレイ時間にとどまった。
それでも「世界のトップレベルと戦えたことで日本のバスケットボールや自分自身の位置を改めて確認することができました。プレイタイムは短かったですが、その中で良いも悪いも経験でき、これからのキャリアに活かせるものを沢山得られましたし、東京五輪で3人制、パリ五輪で5人制と2大会連続出場となったことでこれからの自分のキャリアにも役立つ貴重な経験をさせてもらうことができました」と前向きに捉えていた。
そして「アメリカに戻って『NBA選手になる』という目標を実現できるよう、また日本のバスケットボールがもっと強くなる為に引き続き頑張ります。これからも応援、よろしくお願いいたします!」と夢の実現へ強い決意を口にした。
○富永啓生 パリ五輪結果
7月27日(ドイツ戦 77-97)プレイタイム:49秒 得点:0点
7月30日(フランス戦 90-94)プレイタイム:6秒 得点:0点
8月2日(ブラジル戦 84-102)プレイタイム:6分59秒 得点:2点
日本代表:0勝3敗 予選敗退/最終順位11位(12チーム中)
【関連記事】
・富永啓生NBA入りへ一歩前進、ペイサーズとエグジビット10契約も韓国戦は6得点で敗退
・バスケットボール男子日本代表の歴代オリンピック成績 パリ大会は無念11位
・夢の実現へ弾みをつけた河村勇輝、NBAのMVPに肉薄した“たかちゃん” スタッツで振り返るパリ五輪男子バスケの奮闘
記事:SPAIA編集部