主人公の猫と、旅を共にする動物たちのユーモア溢れる姿がお目見え『Flow』本編映像初解禁
監督・製作・編集・音楽を一人で手掛けた『Away』で「アヌシー国際アニメーション映画祭」コントルシャン賞受賞など、世界を席巻。鮮烈な長編デビューを飾ったラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる『Flow』が、3月14日より公開される。このたび、キャラクタースチルと本編映像が初解禁となった。
世界の映画祭を席巻中の注目作!
本作は、2024年「カンヌ国際映画祭」ある視点部門でプレミア上映を飾り、同年の「アヌシー国際アニメーション映画祭」で審査員賞、観客賞含む4冠を受賞。2025年「ゴールデングローブ賞」ではアニメーション映画賞を受賞し、ラトビア映画史上初の快挙を遂げた。そして2025年「アカデミー賞」では長編アニメーション賞、国際長編映画賞の2部門にノミネート。
大規模なスタジオ作品では数百人が携わり、予算が数百億とも言われるアニメーション制作において、オープンソフトウェアBlenderで制作され、スタッフは40~50人、制作費は最大で400万ユーロ(約6億円)という、アニメーション制作の常識を覆す極めてインディペンデントな体制と革新性も、驚きと賞賛を以て受け止められている。誰も観たことのない旅路を行く本編のごとく、未曽有の快進撃を続ける『Flow』。大規模なスタジオ作品の受賞が続くアニメーション映画賞の歴史を変える一作となるか、注目が集まる。
今回、主人公の猫と、旅を共にする動物たちのユーモア溢れる姿がお目見えとなった。モグモグと口を動かしながら、どうやら花を楽しみながら食している様子のカピバラ。後ろからやや怒り目の猫が近づいてきているのにも気付かない、マイペースさが伺える。そして、鳴き声を遠くから響かせやって来たのは一匹の犬。猫とは旧知の仲のようで、「会えて嬉しい!」を全身で表現する姿にこちらの心は緩むが、猫は怪訝そうだ。カピバラからチルなご挨拶(鼻キス)も受け、ご満悦のよう。
続いて猫のそばに現われたのは、物を集めるのが大好きなキツネザル。調子よくガラス玉を転がす姿に目を奪われるものの、猫の本能か、意識はすぐ下の水を泳ぐ魚たちへ。目を丸くしながら魚たちの動きを楽しんでいたが、キツネザルに興味を持った犬が水音を立てて横切ってしまう。思わず目を三角にし、抗議の鳴き声を発する猫だったが、犬はお構いなし…。キツネザルに興味津々の犬、しかしガラス玉を守ることに必死のキツネザル、と2匹はいまひとつかみ合わないまま、追いかけっこをするようだ。
この2匹を見つめ続ける、ジトっとした鋭い目つきの猫だったが、気配を感じて姿勢を戻すと、そこにいたのは魚を咥えたヘビクイワシ。魚をそっと下ろす、その真意が掴めずしゃがみこんでしまう猫だったが…。
『Flow』は3月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー