豪雨災害への被災者支援策や防災強化策など発表、四日市市が補正予算案に盛り込む
三重県四日市市は、11月20日に発表した一般会計補正予算案に、9月の豪雨で起きた被害に対応するための被災者支援策や将来への防災強化策などのメニューを盛り込んだ。ざっと10余項目の1憶円余。一方、水没した地下駐車場「くすの木パーキング」の民間(第三セクター)所有部分を市が取得して復旧を図る計画については、森智広市長は今議会に提案を間に合わせたいと述べており、間に合うかどうかの、ぎりぎりの調整が続いている。
市の説明によると、災害対応のおもな内容は以下の通り。
床上浸水以上の被害を受けた世帯に対し、被服や寝具などの生活必需品を提供(補正額97万7000円/県支出金)、賃貸型応急住宅を提供(300万円/県支出金)、家電リサイクル法対象製品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)の災害廃棄物について、所定のリサイクル料金を市が処理するための費用(22万円/一般財源)、浸水被害のあった商店街のにぎわい創出を支援する商店街活性化イベント事業補助金(200万円/一般財源)、商店街の事業継続力の強化を図る商店街魅力アップ事業補助金(300万円/一般財源)、売上高が減少した中小企業者の資金繰りを支援するセーフティネット資金保証料補助金(3000万円/一般財源)
市民や事業者が主体的に行う浸水防止策を支援する止水板等設置補助金(750万円、債務負担行為200万円/一般財源)、大雨災害による道路法面などの機能復旧事業費(4880万円/市債、一般財源)、気象データと水位情報を組み合わせた情報発信の調査研究(300万円/下水道事業会計・自己財源)、仮称・新阿瀬知ポンプ場の供用開始を急ぐための構造や施工方法の検討(1600万円/下水道事業会計・自己財源)、などとなっている。