【播磨】2024播州・秋祭り特集 〈2〉
【姫路市】
「英賀と言えば梯子、梯子と言えば英賀」と称される英賀神社(飾磨区英賀宮町)の例祭は17、18日。奥深い険しい山に見立てた竹の梯子を獅子が登っていく「梯子獅子」が呼び物となっている。また、2台の檀尻と大小18台の屋台が繰り出され、高床式の拝殿の中で天井に届くほど屋台を高く練り上げる「拝殿練り」も圧巻。
別名「ちょうちん祭り」で知られる魚吹八幡神社(網干区宮内)は21、22日。宵宮の楼門前で見せる「提灯練り」は、長さ3メートルほどの青竹の先に着けた提灯をぶつけ合い、そのうちに提灯が粉々にはじけ飛ぶという荒っぽさ。22日は豪華屋台が「チョーサー」の掛け声に合わせて一糸乱れぬ練りを披露する。楼門前では檀尻上で芝居や踊りなどの演芸ほか、獅子舞も奉納する。
石畳約300段の急な階段と狭い斜面を屋台を担いだ状態で登る「階段上り」が名物の荒川神社(井ノ口)は19、20日。「小芋祭り」と呼ばれる所以にもなった狭い境内での練り合わせも必見。
安志加茂神社(安富町)は19、20日。300年の伝統を引き継ぐ獅子舞が最大の見どころ。20日10時半頃から両手に牡丹の花を持った「花持ち」や天狗面を付けた「鼻高」に続き境内で獅子舞奉納。その後、神輿2基が宮入りし、和太鼓や三味線、相撲甚句などを奉納し、15時から餅まきを行う。
【赤穂市】
塩屋荒神社(塩屋)は19、20日。男衆が絢爛豪華な大屋台を担いで練り歩く赤穂きっての迫力ある祭り。19日の宵宮9時から獅子の神降し。20日本宮14時からの獅子舞に続き、屋台練り。
赤穂八幡宮(尾崎)は19、20日。20日12時に神幸式。神輿の前を清めながら進む「頭人行列」と太鼓の打ち出しで眠りから覚めた雌雄二頭の野獅子が、天狗に導かれながら悪霊を祓い進んでいく舞は最大の見せ場。
【たつの市】
梛八幡神社(神岡町)は26、27日。27日は氏子16地区が交代で担当する「梛の獅子舞」。2人の獅子使いが扇や斧などを持った童子とともに笛や太鼓の囃しに合わせて舞う。なかでも「継獅子」は獅子も童子も人の肩の上に乗って躍動的な技を見せるもので、「梛の継獅子」として有名。
富島神社(御津町)は19、20日。宵宮19時からの子どもの提灯行列に続いて勇壮な提灯練り。本宮13時半から神輿、子ども屋台、若中屋台などが順に宮入り。檀尻上で舞う迫力の獅子舞「神楽獅子」が見もの。
【宍粟市】
伊和神社(一宮町)は、今年20年毎に行われる一つ山祭に当たる年。14日は神事のみ。15日は10時からの本殿祭と氏子4地区が地区内で屋台練り。16日12時半から神幸祭。お旅所から神社に戻ってきた屋台が、巨木に覆われた境内で練り合わせ。5台の屋台がそれぞれ難しい技(スペシャル)を披露し合う。16時半からは餅まきが行われる。