『ミッション:インポッシブル』グレース役、妊娠8ヶ月半でアクション撮影していた ─ 「こんなに頑張ってきたんだから、やらせてください」と本人
シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』にて、ヘイリー・アトウェル演じるグレースは、前作から更に重要なキャラクターとして成長し、大活躍した。なんと、アトウェルは妊娠8ヶ月半で劇中のアクションシーンに臨んでいたのだという。
©2024 PARAMOUNT PICTURES.
前作『デッドレコニング』より登場したグレースはスリの達人という設定。アブダビ空港にて、エンティティ(それ)にアクセスできる2本の謎めいた鍵をイーサン・ハント(トム・クルーズ)から盗み取り、以来は世界を脅かす巨大な陰謀へと巻き込まれていく。『ファイナル・レコニング』ではIMFの一員として、”最後の試練”に挑んだ。
『ミッション:インポッシブル』シリーズといえば、毎回スタイリッシュなアクションシーンが見もの。アトウェルも他キャストと同様に激しいスタントをこなしている。トーク番組出演時にホストのジミー・ファロンから「今から、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の映像を紹介しますが、何か言っておくことはありますか?」と振られると、「はい、言いたいことがあって、実はこれまで一度も話してきてないんですけど、ファロン限定になりますね。」とアトウェルは特別なムードで切り出した。
「この格闘シーンの撮影中、いくつか要素を加えるために、私たちは何度かやり直したんです。そしてこの映像では、私は実は妊娠8ヶ月半でした。」
スタジオ内は騒然とし、ファロンも「本気ですか?」と尋ねると、「本気です」とアトウェルは返している。
「非常に気を遣っていただいたことは言っておかなくてはいけません。皆さん協力的で、”ああ、座ってていいですよ。スタントダブルをする人もいますから”と言ってくれるのですが、私は”いやだー!こんなに一生懸命頑張ってきたんだから、やらせてください!”って感じでした。だからやりました。こちらがそのシーンです。」
物語の序盤、イーサンとグレースはガブリエル(イーサイ・モラレス)の部下に捕まってしまい、拷問を受けそうになるが、必死の脱出を図る。グレースもイーサンに負けじと、敵に蹴りを入れ、攻撃を素早くかわす。しかし不意をつかれ、首元にナイフを突きつけられる。その俊敏な動きもさることながら、その装いからもアトウェルが妊娠中、しかも後期であるとはとても思えない。お腹が目立たないような角度からの撮影や編集の匙加減によるものかもしれないが、ファロンも「妊娠8ヶ月半?冗談でしょう?」と驚きを隠せない。
妊娠中の健康状態はもちろん個人差があり、体が重くなり過ぎないように、また出産に控えて適度な運動を推奨されることはよくあること。動いているほうが調子がよいからと、積極的にワークアウトするケースもあり、アトウェルもプロフェッショナル精神と責任感から、「自分でやる」と主張したのだろう。しかし、『ミッション:インポッシブル』級の激しいアクションシーンは決して一般人が真似していいレベルとは言えない。迷わず医師の指示に従おう。
当該シーンの撮影後、アトウェルは無事、女の子を出産。『ファイナル・レコニング』の公開に伴い、ロンドンでヘリコプターに乗り込む際に、クルーズがアトウェルの赤ちゃんを抱っこする様子もされている。
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