冷え性さん、気を付けてね……。食べすぎ注意!「体を冷やす食べ物」3つ
今年も猛暑になる予想がされていますが、熱中症対策でクーラーを使用したり冷たい食べ物を摂りすぎたりして逆に冷えてしまうことも多いですよね。食材には、身体を冷やすものも温めるものもあります。そこで今回は、冷え性の方が気を付けるべき、身体を冷やす食材をご紹介します。
身体の冷えが続くとどうなる?
「冷えは万病のもと」といわれますが、実際に身体が冷えた状態が長く続くと、以下のような不調が現れる恐れがあります。
・抜け毛、白髪
・肌のくすみ、シワ、シミ
・不眠、イライラ、疲れ
・肩こり、頭痛、腹痛
・月経痛、月経不順
・下痢、むくみ etc.
冷えの原因には、筋肉量の不足・鉄不足・運動不足・ホルモンバランスの不調などに加えて、冷たい食べ物の摂りすぎなどの食生活の乱れも含まれます。
特に冷え性の方が身体を冷やす食べ物を摂りすぎると、余計に身体の不調を悪化させてしまうのです。
今回は、冷え性さん必見の“身体を冷やす食べ物”をクイズ形式でご紹介します。
Q.1「トマト」と「白ねぎ」身体を冷やす野菜はどっち?
正解は「トマト」です。
夏野菜のトマト・きゅうり・ナス・ゴーヤー・冬瓜などは身体を冷やすことで知られています。
一方、冬野菜の白ねぎには身体を温める作用が!
ねぎ・生姜・にんにくなどの辛味がある野菜も、食べると身体がぽかぽかしてきますよね。
なお、トマトは加熱することで身体を冷やす作用が少し弱まるといわれています。
冷えが気になる方には、白ネギを入れたトマトの中華風スープや夏野菜とにんにくを使ったラタトゥイユなどがおすすめです。
POINT
冬野菜には「身体を温めるイメージ」がありますが、中には冷やすものも。
大根やごぼうは身体を冷やす野菜に含まれるので注意しましょう。
Q.2「スイカ」と「もも」身体を冷やす果物はどっち?
正解は「スイカ」です。
野菜と同じく、夏に採れる果物の中には身体を冷やす作用をもつものがたくさんあります。
しかし、ももは夏の食材でありながら身体を温める果物!
冷えが気になるときには、デザートにももをチョイスしてみましょう。
POINT
身体を冷やすデザートを摂るときは、甘酒や紅茶など身体を温める作用のあるドリンクをセットにすると◎
スイカと甘酒を混ぜて、スムージーやシャーベットにしても美味しいですよ♡
Q.3「バナナ」と「さくらんぼ」身体を冷やす果物はどっち?
正解は「バナナ」です。
実は、バナナ・キウイフルーツ・マンゴーなど南国フルーツの多くには身体を冷やす作用があります。
一方で、東北の特産品であるさくらんぼなど、寒い地域で採れる果物や野菜は身体を温める作用をもつものが多いですよ。
POINT
加熱することで、バナナがもつ身体を冷やす作用は多少は弱まりますが、摂りすぎはNG。
冷えが気になるときは、身体を温めるシナモンなどをかけて焼くといいでしょう。
身体を冷やす食材をうまく活用しよう
冷え性の方や冷房がきいた部屋にいることが多い方は、トマト・スイカ・バナナなどの身体を冷やす食材を控えて、身体を温める食材を一緒に摂ると◎
また、身体を冷やす作用を緩和させるために、加熱するのもおすすめです。
食材の選択・組み合わせ・調理方法などを工夫して、必要以上に身体を冷やさないようにしましょう。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。