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市立橘高サッカー部 県大会、初のベスト4 「部の新たな歴史作った」

タウンニュース

「今回の経験をリーグ戦とインターハイに生かす」と誓うメンバーら

関東高校サッカー大会神奈川県予選で、市立橘高校(中丸子)サッカー部が1942年の学校創立以来初となるベスト4に進出した。5月4日に行われた準決勝で東海大相模高に敗れ、関東大会出場という目標には届かなかったが、部の歴史に新たな1ページを刻んだ。

高円宮杯JFAU─18サッカーリーグ神奈川K2に所属する同校。3回戦の浅野高、4回戦の横浜商大高、5回戦の慶應義塾高に勝利し、ベスト8に進んだ。迎えた準決勝は優勝候補の一角といわれた日大藤沢高。主将の鈴木聖成(せな)選手(3年)は「試合前からみんなの気合が入っていた。絶対に勝つという気持ちだった」と振り返る。試合は互いに譲らず、前半を0対0のスコアレスで折り返す。エンドが変わった後半、日大藤沢高の攻撃に対し、市立橘も集中を切らさなかった。そして生まれた先制点は、主将の鈴木選手のシュートがネットを揺らした。「必ずボールが来ると信じて走り込んだ。決まった瞬間は本当にうれしかった」。先制後も守りに入らず、次の得点を狙って攻め続け、1対0でベスト4入りを果たした。

2年前からチームを率いる森谷周平監督(40)は「ベスト8に残った公立校はうちだけだったが、同じサッカーをやる上で公立、私立は関係ない」という。準決勝の東海大相模高戦は、十分に気を付けていたはずの試合の入りの部分でつまずき、1対4と大敗。勝てば関東大会出場が決まる一戦に敗れ、新チーム結成以来、公式戦負けなしの記録も途絶えて大会を終えた。森谷監督は「優勝が目標だったから残念だが、ここまで来た選手たちのことは誇らしく思う」と話した。「敗退後もチームの雰囲気は悪くなかった」と鈴木主将。「悔しい部分はもちろんがあるが、部の歴史を作れたことは素直に喜んでいいと思う」。この大会でK1に所属する日大藤沢高、東海大相模高という強豪と対戦できたことは自分たちの立ち位置を知る上で収穫になった。

市立橘は昨年、大きな挫折を味わう。昇格以来5年間守り続けてきたK1から降格し、今年はK2で戦う。次の目標はリーグ戦での全勝と、6月から始まるインターハイ予選。鈴木主将は「負けたことで見えたことがたくさんある。試合中でも臨機応変に対応できるチームとしての良さをいかし、さらにレベルアップしたい」と意気込む。

森谷監督は「全国大会出場という目標はあるが、部員らには卒業後もずっとサッカーを続けてもらい、いつかここからプロになるような選手が出てくれるとうれしい」と思いを込めた。

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