全日本選手権で4選手が栄冠 テコンドー茅ヶ崎道場
第36回全日本テコンドー選手権大会が2月15日と16日、代々木第二体育館で開催され、テコンドー茅ヶ崎道場に所属する4選手が各カテゴリーで優勝を果たした。
平間陽太さん(26)は個人戦マッソギ(組手)男子マイナス58kg級に出場し、優勝した。
10月にイタリアで開催予定の世界大会も見据えて、従来から1階級落として臨んだ今大会。減量に苦しんだうえ、「相手のスピードや攻防の激しさに戸惑った」という。
それでも1、2回戦で実績のある選手を破ると、昨年のチャンピオンと相対した決勝でも相手の攻撃を封じて、シニア初のタイトルと世界大会の切符をつかんだ。
「派手さはなかったが、自分の良さを出せた。世界大会ではもっとアグレッシブな試合がしたい」と意気込む。茅ヶ崎道場の仲間と神奈川県代表として出場した団体トゥル(型)でも準優勝に貢献した。
中川友太さん(31)は個人戦トゥル(型)男子3・4段の部で、昨年に続く優勝。「自分の力を出せば結果はついてくる、と落ち着いて試合ができた」と振り返る。
一方、マッソギ(組手)男子マイナス58kg級では4位。一昨年は優勝したが、昨年は1回戦敗退と、実力は拮抗している階級。「去年より内容は良かった」と話す。準優勝した団体戦トゥル(型)も「ミスはなく、全員がレベルアップができれば優勝できる」と手応えを口にする。
大島寛子さん(36)は、世界大会に合わせて35歳以上の選手を対象に新設されたベテラン女子に出場。個人戦トゥル(型)ベテラン3段と、マッソギ(組手)ベテランでともに優勝した。
身長146cmと体格には恵まれていないが、高い技術で過去12回の優勝経験がある大島さん。マッソギ(組手)では身長が30cm近く高い選手と対戦したが、早い動きと駆け引きで快勝。「経験値で勝てた」と笑う。
世界大会は過去5回出場し準優勝2回。「今度こそ一番いい色のメダルがほしい」
「幼い頃から見てきた大会に出場できてうれしかった」という小泉愛(まな)さん(17)。個人戦のトゥル(型)ユース1段で優勝、マッソギ(型)で準優勝、また神奈川代表として出場した団体トゥル(型)で準優勝、マッソギ(組手)で優勝した。
他の道場の選手2人と組んだ団体トゥルでは、「練習時間が少なく不安もあった」。それでも互いの動画を共有するなどして完成度を高め「本番が一番いい演技ができた」という。「細部で勉強になる部分がたくさんあったので、今後に生かしていきたい」