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観光地の可能性に言及 「横須賀の景観」山本理顕氏が講演

タウンニュース

谷戸地域の景観活用を提唱した山本氏

横須賀の都市景観づくりを考えるフォーラムが5月18日、よこすか都市景観協議会の主催で開かれ、横須賀美術館の設計者で2024年プリツカー賞を受賞した山本理顕氏が講演を行った。

山本氏は冒頭から「恵まれた立地にある横須賀は中心的な観光地になる要素をたくさん持っている」と持論を展開。その土地の景観や生活スタイルに惹かれて人を引き寄せるのが観光地の原点であるとするなら、「豊かな自然、漁師町を起源とするコミュニティ、軍港として発展を遂げた特異な歴史を有する点など大きな可能性を持っている」と力説した。

高齢化の進展に伴い空洞化が目立っている谷戸地域も都市景観としての魅力があり、工夫を講じることで活性化を実現できるとした。

国民の4割が斜面に暮らす南米ベネズエラでは、首都の貧困地帯に住民の移動手段としてロープウェイを開通したことで、都市開発が大幅に進んだ事例を紹介。イタリアの景勝地で海岸の断崖絶壁に築かれた街であるアマルフィ、急峻な斜面に建築されているギリシャのサントリーニ島など成功している観光地の手本も示した。

横須賀の谷戸では、モノレールやケーブルカーなどによる交通インフラを整備しつつ、各所にコミュニティ空間を兼ねたテント式のカフェなどの拠点を開設していくアイデアを披露。「デザインは圧倒的に格好よくなければならない。そこは自分が担う」と話した。

「山本理顕展」横須賀美術館で7月19日から

横須賀美術館で7月19日(土)から山本氏の50年にわたる設計活動を振り返る「山本理顕展コミュニティと建築」が開かれる。パブリックとプライベートの境界を「閾(しきい)」と呼び、地域社会とのつながりを生む空間として重要視する山本氏の思考の一端を60点の模型やスケッチ、ドローイングを通して紹介していく。11月3日(月)まで。

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