NOA「できるだけいろんなものがインプットされるように、心をオープンしておく」#春からの君に伝えたいこと
人生の先輩である著名人の方々から、春から新生活、新しい学年が始まる大学生のみなさんに、エールを送る「春からの君に伝えたいこと」。
今回は映画『山田くんと
Lv999
の恋をする』に出演した
NOA
さんが登場。これまでの経験や普段心がけていることから、学生に向けてアドバイスをくれました。
【写真】NOAの撮りおろしNOAが<春からの君に伝えたいこと>
1.語学は若いうちにやっておいたほうがいい
――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?
語学は若いうちにやっておいたほうがいいなと思います。僕は今25歳なんですけど、10代の頃と比べるとインプットされる量が変わってきているなと思います。仕事を始めた今より10代のときのほうがもう少し時間に余裕があって、頑張れば勉強する時間を作れると思うので、今のうちにインプットしておいたほうがいいなと思いますね。
――日本語以外の言葉を話せることで、やはり世界は広がりますか?
英語ができると世界が広がりますよね。会話レベルでも話せれば、海外のアーティストと直接やりとりできたり、海外で偶然出会った人ともスムーズにコミュニケーションが取れたりして、自分をアピールするチャンスも増えると思います。
自分も学生の頃に英語を勉強していたんですが、韓国語ほどしっかりはやれなくて。韓国語は、実際に韓国に住んでいたからこそ身につけられた部分も大きいので、やっぱり言語を学ぶなら、その国に行ってみるのもいい方法かもしれませんね。
――語学を習得するために役立ったことはありますか?
母国語から離れることが一番大事かなと思いますね。最初のほうは特に、海外に行っても日本人の友だちを作らないほうがいいと思います。日本人の友だちができると日本語で喋ってしまって日本にいるときと変わらなくなっちゃうので。すごく大変なんですけど、その環境に飛び込むことが一番上達が早いと思うし、悔しさもモチベーションになると思いますね。
2.G-DRAGONの「POWER」は、歌詞の通りパワーがみなぎってくる曲
――これから新生活を迎える学生が見たり、聞いておいたほうがいいものは?
僕はBIGBANGさんが大好きで、アーティストを目指す上で「あの人たちみたいになりたい」という気持ちが大きかったんです。特にG-DRAGONさんが大好きなんですけど、「こういう動きをしたい」「こういうふうにお客さんを巻き込みたい」とずっと思っているからこそ、自分のライブ前にG-DRAGONさんの映像を観て、自分の中にそれを入れ込むような時間があります。あとお仕事をしている中でもBIGBANGさんの曲を聴くと初心に戻れて、「なんでここまでやってきたのか」「なんでこれをしたいのか」と思い出す時間にもなりますね。
――テンションを上げたいときに聞く曲は?
G-DRAGONさんがカムバックされて最初に出された「POWER」という曲は、歌詞の通りパワーがみなぎってくると思います。曲が出たのが自分のツアー中だったんですけど、公演前は絶対に聞いていましたね。
3.できるだけいろんなものがインプットされるように、心をオープンしておく
――新生活、新しい環境をスタートするときにやっておいてよかったなと思うことや心構えはありますか?
できるだけいろんなものがインプットされるように、心をオープンしておくようにしていますね。この歳になってくるとなかなかオープンにできなかったり、構えがちにもなっちゃうので、一回真っ白にして、いろんなものを吸収できるような空間を作るようにするんです。あと僕はよくメモをします。お芝居の先生に言われたことも取材しているみたいにひたすらぶわーっと書いて、あとからそれをちゃんとまとめたりしますね。忘れるのが怖いというのもあるので、そういう不安が少しでもあるなら除去する方法を考えます。
瑛太は包容力があったり、お茶目な一面があったり、いろんなギャップがある人
――NOAさんが出演する映画『山田くんとLv999の恋をする』が3月28日に公開されます。今作について、どんなところに魅力を感じましたか?
もともと原作のファンで、オーディションのお話をいただいた時点ですごく嬉しかったんですけど、ギルド仲間の絆と恋のキュンキュン、その両面を楽しめるすごく素敵な作品だなと思っていました。僕もゲームが好きなんですけど、仲間がいてオフ会で会ってというのは僕にとっては日常ではないので、いわゆる憧れ的な部分も含め、キラキラしている部分がいっぱいある作品だなと思います。
――今回演じた瑛太はどんなキャラクターですか?
すごく魅力的で、瑛太にしかない包容力やちょっとお茶目な一面だったり、いろんなギャップがある人なので、そこを自分なりにどう演じられるかは意識しましたね。
――完成作をご覧になって手応えは感じましたか?
何か瑛太らしさみたいなものは出せたかなという感覚はありましたし、瑛太が仲間たちを集めたり、引っ張っていくような存在だと思っていたので、そういった要素を観ていただいた方にも感じていただけたら何よりかなと思います。
――ギルドの仲間でのシーンが印象的ですが、作中のような楽しい雰囲気はどのようにできあがっていったのでしょうか。
作ろうとしたというよりは本当にみなさんが素敵な方だったので、自然とああいう雰囲気になっていました。あとは(空気階段の)もぐらさんが本当に面白い方で(笑)、絶妙なタイミングで面白いことを言ってくださったり、僕が韓国語を話せることについてみなさんから話しかけてくれたり、みんなで一緒に話す空間が多かったなと思います。
ネットがあるからこそ世界と繋がれる今、行動した分、何かは返ってくる
――作間龍斗さん演じる山田と山下美月さん演じる茜の関係がストーリーの中心になっていますが、二人の関係性はどうご覧になっていましたか?
最初から好きというより、時間の経過とともにお互いの思っていることがわかってきたり、すれ違いがあったりという関係が見ていてすごく素敵だなと思っていましたね。
――主演を務めたおふたりの印象も教えてください。
作間くんは年が近いので、早く仲良くなりたいなと最初から思っていたんですけど、お互い人見知りでどうにもこうにも会話できなかったんですよ。一日目は二人っきりで同じ部屋にいたのに、お互いにただ携帯を見ていて(笑)。でも作間くんも仲良くなりたいと思ってくれていたらしくて、次の撮影でスタイリストさんが「NOAくんが作間くんと仲良くなりたいらしいよ」と言ってくれて(笑)、そのおかげで話すようになりました。そこからは同じアーティストのお仕事をしているからこそ、「曲、どうやって作ってるんですか?」と聞いてくれたり、すごくいろんな会話をした思い出がありますね。山下さんは本当に明るくて気さくな方だなと思いました。作間くんもそうですけど、長い撮影期間の中でどんなシーンでも疲れた一面を見せないのはすごく素敵だなと思っていました。
――作中のギルド仲間のように、好きなことや趣味をきっかけに縁や出会いが生まれた経験はありますか?
僕が普段、海外アーティストのカバー動画とかをよくアップしていて、そのアーティストさんからダイレクトでリアクションをいただくことがあるんです。そういうときは僕も「めっちゃ大ファンで」とすぐ連絡したり、「今度一緒に曲を作れたら嬉しいです」と言ったら本当に曲を作ることになったことがあるんです。なんならカバーしたかどうかは関係なく、好きなアーティストさんにDMしたりもしていて(笑)、「日本でこういうことをやってるんだけど、いつか曲を一緒に作りたくて」と送ったら何年後かに連絡をくれたり、たまたま一緒のフェスに出ていてその方が気づいてくれたこともあって。行動した分、何かは返ってくるんだなと思いますし、ネットがあるからこそ世界と繋がれて、可能性は無限大だなと思いますね。人見知りだから作間くんに話しかけるのは躊躇しましたけど(笑)、そういう部分では極力頑張っています。
――最後に、作品の見どころを教えてください!
ものすごくポップでキュートな作品で、その中にギルド仲間との絆や大事さ、そしてキュンキュンしたラブストーリーのどちらもが描かれているので、その両方を楽しんでいただきたいですね。この作品にしかない世界観にどっぷり入っていただけたら嬉しいです。
PROFILE
NOA
2000年3月13日生まれ、東京都出身。2021年ユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。2023年2月に1stアルバム「NO.A」をリリースし、5月に自身初のワンマンライブをEX THEATER ROPPONGIにて開催。その後、香港・台北・バンコク、ソウルをまわるアジアツアーを経て、9月には有明アリーナにて2DAYSを成功。2024年5月に2ndアルバム「Primary Colors」リリースし、同年に自身初全国ホールツアー開催。俳優としてはドラマ「君の花になる」に出演。
映画『山田くんとLv999の恋をする』3月28日(金)全国公開
彼氏に振られたばかりの大学生・茜(山下美月)がネトゲで出会ったのは、超塩対応の高校生プロゲーマー・山田(作間龍斗)。
しかし、無愛想で冷たいやつだと思っていた山田は実は"最強ギャップ男子"だった!!
いつもは超塩なのに、ふとしたときに垣間見える山田の無自覚な優しさに少しずつ惹かれていく茜。だが、相手は"恋愛に興味ゼロ"なのに"とにかくモテまくる"難攻不落の強敵で・・・。
第一印象最悪から始まった史上最高恋愛難易度の山田との恋は、はたして攻略できるのか!?
https://yamada999-movie.com/
取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子