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産後に発症! むくみの裏に潜んでいた「妊娠高血圧症候群」

たまひよONLINE

現在6歳と4歳の男子を育てながら、看護師として働いている“まこ”です。看護師の他に、在宅でライターやWEBデザインの仕事もしています。
第1子を妊娠中に「妊娠高血圧症候群」になり、入院しました。第2子の時も出産前に軽い症状は出ていましたが、まさか産後に発症するなんて思いもよらず…。

待ちに待った産休! でも妊娠高血圧症候群の症状が…


出産予定日から4週前の妊娠36週目、待ちに待った産休に突入です。産休に入るまでは上の子の育児、家事、仕事に忙しく、ゆっくり休むことができませんでした。

そのため、産休に入ったらあれこれやりたいことがいっぱい。しかし、妊娠後期に入って「むくみ」がひどく出てきてしまったのです。私の血圧はもともと90台と低いため、血圧の数値は問題なし。しかし、むくみがかなりひどく、朝起きても太い足に変化がありません。

上の子の妊娠中にもむくみがひどく、入院した経験がありました。今回も入院になるのではないかと心配していましたが、入院することなく無事に妊娠38週目に入りました。そして、妊娠39週目、その時がきました。

予定日より1週間も早い出産。超安産でビックリ!


いつものように上の子を保育園に送ったあと、家の片付けをしていました。すると、突然おなかに痛みと張りが出てきたのです。経産婦は予定日より早くなると聞いていたので、病院と母に電話をしてタクシーで病院へ行くことにしました。

診察してもらったところ、まだ子宮口は3cm程度。しかし、念のために1泊だけ入院することになりました。ところが病室に入って着替えていると、いきなり破水! 分娩台に上がった頃には子宮口が全開になり、赤ちゃんの頭が見えていました。

そして、たった2回いきんだだけで赤ちゃんが誕生。破水からわずか30分ほどの、あっという間のできごとでした。家族の誰も出産に間に合わず、分娩台の上から夫に報告の電話をしました。

ホッとしたのもつかの間、急に目の前がチカチカ…。


出産直後の血圧は、上が150と急上昇してしまいました。目の前がチカチカし、動くと頭痛がひどくなるため、なかなか分娩台から起き上がることができません。一般的には出産後に子宮復古を促したらすぐ病室に戻るそうですが、私は動くことができず、5時間ほど分娩室で横になり過ごしました。

その後、部屋に戻っても血圧は高いまま。頭痛はますますひどくなり、起きても寝ていても治まりません。まるで孫悟空の輪が自分の頭を締め付けているよう…。ギューッと押さえつけられているような感覚と、鼓動と同じリズムを刻む頭痛に耐えるしかありませんでした。

入院中の産後3日目に、精密検査のため総合病院を受診したところ「脳には異常なし」とのことで、産後の「妊娠高血圧症候群」と診断されました。

頭痛はさらに悪化。血圧も180台へ!


頭痛が治らないまま退院し、自宅に戻ることになってしまいました。退院後はゆっくりする間もなく、新生児の育児が始まります。第1子の時は里帰りしましたが、この時は2人目ということもあり自宅で過ごしていました。

体が休まらないせいか、状態は悪化。血圧が180まで上がり、目の前はクラクラ。頭痛で涙が出て、顔がむくんでいます。そんな状態でも、赤ちゃんの世話と家事、上の子の相手などをしなければなりません。

1ヶ月健診まで待てなかったので、退院した病院に紹介してもらった内科を受診しました。その時の診断も、やはり「妊娠高血圧症候群」。降圧剤の内服薬をもらってからは血圧も安定し、その後は妊娠高血圧症候群の症状は改善していきました。

赤ちゃんは特に問題なく、妊娠39週に身長49.5cm、体重3252gで生まれてきました。しかし、この体験から「妊娠、出産を含めて妊婦の自己管理が大切だ」と学びました。
1人目の時も経験していたとはいえ、今回の妊娠高血圧症候群は自分の命の危険を感じるほどひどいものでした。
妊娠中はもちろん、普段からストレスを適度に解消し、規則正しい生活と食事、睡眠、休息で自律神経を整えることは、自分の体調を悪化させないためにとても大切だと痛感しています。

[まこ*プロフィール]
男の子2人の子育てをしている看護師。長男の小学校入学を機に、在宅ワークもはじめ、ライティングやWEBデザインなどの仕事をしています。毎日慌ただしく過ごしていますが、私自身がキラキラと過ごせるように心がけています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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