離婚の引き金にも…“ヤバい義実家”との関係に悩む妻たち #1「恥ずかしい身内」
離婚に至る過程はさまざまですが、配偶者との関係の悪化だけが原因とは限りません。
結婚すれば切っても切れない「義実家」の存在が、思わぬ形で夫婦のつながりを壊すこともあります。
自分だけの努力では改善されないのが義実家との関係の難しさでもあり、自分を守るために離婚を選択するケースも。
別れの引き金にもなる義実家の状態とはどんなものなのか、ご紹介します。
「夫には三つ上の兄がいて、40代の後半になるのに仕事はたまのアルバイト、いわゆるニート状態で義実家に住んでいました。
我が家は共働きで私は副業もしており、クルマを買い替えたときなど『金があって羨ましい』と、家計を詮索してくる義兄がストレスでしたね。
義母はそんな長男に出ていけと言うことはなくて、文句を言いながらも世話をしてお小遣いまで渡している状態で、義父だけが『自立しろ』と急かしていました。
あるとき、お金がないことに困った義兄が、夫を通じて私がやっている副業を紹介しろと言ってきました。
それは、自分で案件を探すのではなく私が請けた案件を自分がやって報酬を得る話で、とんでもないとあまりの非常識さに開いた口がふさがらなかったですね……。
未経験ですぐできるほど甘いものじゃないし、そもそも案件を他人に流すような行為は絶対に禁止、それを言い出せる神経が理解できず、夫と話し合って私が副業の案件を得ているサイトを紹介しました。
すると『登録の仕方が面倒くさい』『仕事の探し方がわからない』と、ふたたび私に案件をよこせと言ってきて。
もっと嫌だったのは義母が私に向かって『何とかならないの?』と言ってきたことで、私の気持ちなど考えもしないし、自分たちの異常さにも気付かないんですよね……。
ストレスに耐えられなくなった夫が、『兄の非常識のせいで妻に離婚を切り出されている』と嘘をつき、それからは何も言ってこなくなりました。
義父は嘘だと気が付いていたようですが、夫や私に何か言ってくることはなくて、義父だけが義実家のなかでまともなのかもと、今も連絡を取り合っています。
これで夫が自分の実家に従うようなら、確実に離婚していましたね。
『こんな身内で本当に恥ずかしい』と肩を落とす夫もつらいだろうし、義実家とはそれ以来すっぱりと距離をおいています」(40代/金融)
夫とは幸せな関係が築けていても、義実家の人間が異常だと生活に踏み込まれ、非常識な要求を突きつけられて疲弊します。
このケースでは、夫が「自分で築いた家庭」を守るために嘘をついてまで義実家から遠ざかろうとしたため、安全が戻ってきました。
自分のことしか考えない身勝手な人たちとの関わりは、配偶者と協力した対策が不可欠といえます。
(ハピママ*/弘田 香)