横浜清風高校陸上競技部 11選手、県総体で躍動 鶴田瑛梨奈さん 女子棒高跳で県高校新
横浜清風高校陸上競技部が5月10日から18日まで行われた神奈川県高等学校総合体育大会に出場し、8種目11選手が6月に行われる関東大会への出場を決めた。
3m81の大ジャンプ
女子棒高跳では、鶴田瑛梨奈さん(3年)が3m81の県高校新記録及び大会新記録で優勝し、大会の女子最優秀選手に選ばれた。
これまでに3m75の自己ベストを持っていた鶴田さんだが、3m60の跳躍では助走ミスなどが続き、2回失敗して追い込まれた。しかし、「尻上がりに体の動きが良くなった」と冷静さを保ち、3回目で軽々と成功させた。
3m70は1回目で成功させ、県高校新記録となる3m81に挑戦。練習で培ってきた14歩の助走から踏み切りまでのリズムで大ジャンプを見せると、バーにユニフォームをかすめながらも成功し、県高校新記録を樹立した。さらなる記録更新を目指して挑んだ3m90は、恐怖心から成功とはならなかったが、神奈川の陸上界に新たな歴史を刻んだ。
身長155cmと小柄だが、「体重が軽い分、体がよく浮き上がり、ポールからの反発力を活かした跳躍ができる」と前向きに捉える。関東大会でも自己ベストの更新を狙い、3年連続のインターハイ出場を目指す。
鶴田さんは同学年の佐々木暖和さん、中山月乃さん、椙本星空さんと共に、県総体の女子4×400mリレーにも出場。2走を務めて6位入賞に貢献し、同種目でも関東大会への出場権を得た。400mで3位に入り、4走を務めた佐々木さんは「4人で悔いなく3年間を締めくくれるよう、一つひとつのレースに全力で臨みたい」と意気込みを語る。
女子走高跳では渡部由唯さん(3年)が4位、龍山莉奈さん(2年)は5位となった。
男子も好成績残す
同校は男子選手も活躍。棒高跳では加藤佑弥さん(3年)が4m60で優勝し、安藤輝さん(2年)は4位となった。加藤さんは「けがで練習不足の中、優勝できて良かった。目標の5mを跳べるよう、関東大会までにできることは全てやりたい」と闘志を燃やす。
石山優陽さん(3年)が走高跳で3位、田中結太さん(同)が400mハードルで6位、高橋和希さん(2年)が200mで6位となった。