秋空に映える!手賀沼のヒガンバナ 9月下旬から10月上旬にかけて見頃に
柏市、我孫子市、白井市、印西市にまたがる手賀沼は豊かな自然に恵まれ、四季折々の景色に癒やされます。
例年9月下旬から10月上旬にかけては、手賀沼自然ふれあい緑道のヒガンバナが見頃を迎えます。
緑道に織りなすレッドカーペット
手賀沼自然ふれあい緑道は、北柏橋から手賀曙橋に至る堤防を利用して整備された全長9・4kmの遊歩道です。
終点の手賀曙橋から手賀大橋に向かって2km以上に渡る区間には、毎年9月下旬からヒガンバナが咲き誇り、緑道はまさにレッドカーペット!
圧巻です。
散歩やジョギング、サイクリングに来る人たちも秋の訪れを楽しみにしています。
俳句を味わいながら粋な秋の散歩も
この「ヒガンバナロード」沿いには、ヒガンバナ(曼殊沙華《まんじゅしゃげ》)を詠んだ俳句の掲示板が設置されています。
夏目漱石や種田山頭火をはじめ、数々の味わい深い作品に触れながら、粋な散歩を楽しんでみては。
ヒガンバナは、真っすぐに伸びた茎に色鮮やかな赤い花を咲かせます。
1週間ほどで花も茎も枯れ、その後、球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてきます。
短い期間に咲くヒガンバナの美しさは、はかなくも印象的。多くの人々に愛されています。
「名所をつくろう」千里の道も一歩より
ヒガンバナロードの誕生は11年前。
「手賀沼に名所をつくろう」と球根を植え始めた、地元住民ボランティア団体「一球会」(大山六男会長)の努力と郷土愛があってこそ。
「多くの人が手賀沼に来て喜んでくれたらうれしい」と、すでに5万個以上もの球根を植え、さらに毎年増やし続けてヒガンバナロードの距離を伸ばしています。
今年も6月の2週間、4回にわたって約200mの道におよそ2000個の球根を植え付けました。
このような一球会の継続した力により、手賀大橋から手賀曙橋まで約4・5kmのレッドカーペットが見られる日も近そうです。
また、今年はヒガンバナの隣にナツズイセンの場所を設定し、180個の球根を植えたそうで、今後の楽しみも倍増。
手賀沼は魅力満載です。
なお今年は暑さが長引き、ヒガンバナの開花が遅れているそうです。開花状況についてはお出かけ前に確認を。(取材・執筆/Uchi)
※問い合わせ
電話番号/090-3097-2136
一球会 大山
ホームページ/https://tegaryoku.com/
千葉県立手賀沼自然ふれあい緑道