「釣り後の生臭さは石鹸では落ちない?」手についた厄介な臭いには「レモン果汁」が効果あり!
釣りを始めたばかりの友人から「釣りは楽しいけど、終わった後の手や道具の生臭いニオイがちょっと……」という話を聞いた。釣りをしているとどうしてもこれは避けられない事だが、実はみんな気にしている事でもある。今回は釣り場と帰宅後のニオイへの対処として、簡単で効果的な方法を紹介しよう。
手についた魚のニオイ対処法
釣りの楽しさと引き換えに避けがたいのが「手につくニオイ」。魚や虫エサを触った後の独特な生臭さは、洗ってもなかなか取れず、帰宅後に不快な思いをしたことがある人も多いのではないだろうか。
今回は釣行中から帰宅後まで、手についたニオイを少しでも軽減するための簡単な対処法を紹介しよう。
魚やエサを直接触らない
当たり前だが、実はこれが一番効果的。と言っても魚を掴む際にフィッシュグリップやタオルを使う様にするだけだ。これだけで釣りが終わった後の手の生臭いニオイの強さが全く違う。
また、ニオイ対策だけでなく毒魚やとげのある魚をつかむ際も安心だ。ニオイの強いゴカイやイソメ等の虫エサはエサ用ピンセットが販売されている。手に付くニオイも抑えられるが、虫エサが苦手という人にもおすすめだ。
現地での対処は簡単に
釣りが終わったらその場ですぐにでも石鹸や洗剤で手や道具を洗ってしまいたいところだが、海を汚さない為、現地でのこれらの使用は絶対に控えよう。魚を掴んだフィッシュグリップやエサ箱といった樹脂製の道具は海水で簡単にすすいで汚れを落とす。
手は真水で洗い汚れを落とす程度。予め水道水をペットボトルで1L程度用意しておくと良い。最後にアルコール入りのウエットテッシュで拭き取れば多少はニオイが気にならなくなる。
車のハンドルへのニオイ移り
釣りの後の帰りの運転でこれを気にされている人も実は多いのではないだろうか。筆者はホームセンター等で売っている安価な箱売りのニトリル手袋を使っている。使い捨てなので帰ったらそのままゴミ箱に捨てるだけ。便利でおすすめだ。
帰ったらまず道具を洗おう
帰宅後はすぐにでもシャワーやお風呂でニオイや汗を落としたいところだが、まず道具を洗ってしまおう。これが逆だと綺麗になった手でニオイのついた道具を洗わなければならない。多少面倒でも道具類は先に洗っておく方が効率的だ。
樹脂製の道具は希釈したキッチンハイターでの漬け置き洗いが簡単かつ効果的。ただし金属製の道具は錆びるので絶対に一緒に漬けない様にしよう。竿やリールは水洗いした後に陰干し。汚れやニオイが気になる場合はアルコールティッシュで拭きとると良い。
手についたニオイは中和が基本
さて、いよいよ手についたニオイに取り掛かるのだが、ご存知の通り手についた魚の生臭いニオイはなかなか取れない。
この生臭いニオイの元はトリチルアミンという成分。釣りの後の手のニオイがなかなか取れないのは、指紋などの細かい隙間にこれが多く入り込んでいるためだ。
この成分は人の皮膚と親和性が良く、石鹸で洗ったくらいではあまり落ちない。そこでトリチルアミンの性質であるアルカリ性を逆の酸性で中和してやるのが、ニオイに対して最も効果的な方法だ。
まずハンドソープや石鹸でよく洗い、ニオイ成分を出来るだけ落とす。次に濃縮レモン果汁を薄めた水で手を洗う。するとレモン果汁の酸性がトリチルアミンのアルカリ性を中和し、生臭いニオイがほとんど無くなる。
ちなみに同じ酸性として酢を希釈して使う方法もあるが、酢のニオイも気になるので、個人的には爽やかな柑橘系のものがおすすめだ。酸性の水溶液で手を洗うので、肌の弱い人は最後にハンドクリーム等で保湿を忘れずにしておこう。
手についたニオイ対策まとめ
・魚やエサを出来るだけ直接触らない様にする。
・ニオイへの対処は帰宅後が基本。現地では環境を汚さない事を第一に考えよう。
・手についた生臭いニオイはレモン等の酸性で中和させるのが簡単かつ効果的。
今回紹介した方法はいずれも簡単に出来ることなので、ぜひ試してみてほしい。
<夏野/TSURINEWSライター>