国民スポーツ大会(国スポ)サッカー少年男子の静岡、2年ぶりに本大会へ!岡本淳一監督(浜松開誠館中監督)に聞いた「静岡代表としての責任」
今秋の国民スポーツ大会(旧国体)の出場権を懸けたサッカー少年男子の東海ブロック大会が7月12日、袋井市のエコパスタジアムで行われました。昨年本大会の連続出場記録が52でストップした静岡は三重を4−0で下し、2年ぶりに本大会出場権を獲得しました。
静岡は序盤から素早い攻守の切り替えで主導権を握り、70分間で計14本のシュートを放ち、相手には1本も打たせない完勝でした。重圧の中でチームを率いた岡本淳一監督(浜松開誠館中監督)に試合後、話を聞きました。(聞き手=シズサカ編集部・南部明宏)
岡本監督「どうやって日本を代表する選手になっていくか。そのための1日に」
ー試合を振り返ってください。
チームがスタートした1月から積み上げてきたものを形として出せたかなと思います。前半は少し硬い感じがしましたが、1点目を取ってからは少し余裕を持ってできて良かったと思います。
ー試合前は選手たちにどんなことを伝えましたか。
自分たちのできることをまずは100パーセントやろうということ。具体的には、守備の部分。1人でプレスにいくのではなく、みんなでつながって守備をして、つながって攻撃をすること。あとは、それぞれ自分の良いところをしっかり出そうと。その2つをポイントとして伝えました。
ー選手は相当気合が入っていたように見えました。
いつも100パーセントに近い形でプレーしてくれる選手が多いので、いつも通り自分の良さを出してやってくれたと思います。
ー三重と戦う上でポイントにした部分は?
自分たちの持っている力をどう出すかというところにフォーカスしているので、相手のことはそこまでは意識していませんでした。
ー6月に行われた東海U-16前期トーナメントからの修正点は?
攻撃の最後の崩しの部分で、コンビネーションやクオリティの部分をもう少し出せたらと思い、事前合宿では練習しました。得点には至りませんでしたが、互いが絡みながらゴールに向かうシーンをいくつか見ることができました。彼らには、課題にトライしたり、提示したことをスッとやろうとする姿勢や学習能力がすごくあるなと思っています。
ー攻守の切り替え含めて圧倒していました。
うーん…圧倒していたというよりは集中していたという感じですかね。時間帯によっては間延びするところもありましたが、最後もう一度ギアを入れ直して後半終盤にもやりにいってくれたのはよかったと思います。
ー静岡は昨年ブロック大会で敗退しました。今年のチームを任された監督自身はプレッシャーもあったのでは?
やっぱり注目されているし、静岡の代表としての思いは僕自身もあるので、プレッシャーというよりは責任というものを感じていました。
あとは、勝つということも大事ですが、やっぱり選手を預かっているので、彼らがこうした舞台を通してどう成長するかも考えなければいけないと思っていました。この大会で何かをつかんで自分のチームに戻ってほしいし、これから先、どうやって静岡や日本を代表する選手になっていくか。そのための1日と僕らは考えているので、そこは外してはいけないとスタッフとも共有していました。
ー本大会までのチームスケジュールはどうなっていますか?
未定です(笑)。まず、今日勝たなければと思っていたので。
ー本大会までにメンバー変更する可能性もありますか?
そうですね、時間もあるので。いろんなチームの関係者から「すごく良くなっている選手がいる」という話も聞いているので、競争の中で成長していければ。練習会は継続的にやっていきます。
ーどんな本大会にしたいですか。
一番最初に集まった時に「日本一」を目標にスタートしました。本人たちが「成長したな」と自分自身で実感できて、各チームの指導者の方々にもそれを実感してもらえるような、そういう舞台になってほしいなと思っています。