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選挙啓発カード 若者視点でデザイン刷新 18歳へ 足運ぶきっかけに

タウンニュース

企画に携わったメンバーら(上)刷新された選挙啓発バースデーカード(下)

新たに選挙権をもつことになる18歳に対して投票を呼び掛ける「選挙啓発バースデーカード」が来年度、新たなデザインに生まれ変わる。18歳から20代のメンバーが制作を担ったもので、町田市選挙管理委員会は「当事者である若者の声を反映することで、選挙への関心を持ち、投票所に足を運んでもらうきっかけとなれば」としている。

このバースデーカードは2003年から始まった取り組みで、市内在住で18歳を迎える際に市選挙管理委員会から発送されるもの。今回のデザイン一新は市民や地域の活動支援を行う町田市地域活動サポートオフィスとの連携のもと行われた。

制作には市にゆかりのある18歳から20代のメンバー計8人がたずさわり、参加者からは「選挙に対する考えが変わると思った」、「政治への意識を高めたいと加わった」などの声が聞かれた。

一方、元々使用されていたカードについては「堅いイメージで難しそうと感じた」「受け取ったはずだが、どんなものか覚えていない」といい、そのため、企画会議では「どんな情報があったら初めての選挙でも行きやすいのか」、「どのようなデザインだったら受け取ったときにうれしいか」などのことに重点を置き、打ち合わせを重ねてきたという。

読みやすさ意識

完成したデザインは、「明るい選挙推進」のイメージキャラクター「めいすいくん」をアメリカン・コミック風に描いた。伝える情報が多すぎると分かりづらくなり、少なすぎても伝わらないことから文章量に注意を払ったといい、視覚的にわかりやすい円グラフを取り入れるなど「読んでもらいやすい仕掛けづくり」を心がけたという。

デザインを担当したのは、多摩美術大学でグラフィックデザインを学ぶ佐藤一葉さん。「殻を破れるようなものにしたいと思って企画した」と振り返り、サポートオフィスの橋本空さんは「カード内にあるLet'sGoVOTEという文字には、18歳の皆さんに寄り添うように『投票に一緒に行こう』という制作したみんなの思いが込められている。初めての選挙はハードルが高いかもしれないが、このカードをみて興味をもってもらえたら」と話している。

「きっかけになれば」

2022年に行われた参議院選挙では、町田市の18〜20歳代投票率は平均40・69%。東京都の平均44・77%に比べ低かったが、市選挙管理員会担当者は「町田市では今後、選挙が続く。このカードをきっかけに若い人たちが初めての選挙に臆せず、投票場に足を運んでもらえるようになれば」と話す。このカードは4月からの発送を予定している。

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