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「エギの羽ってなんのためにあるの?」 釣果に与える影響と破損防止策を解説

TSURINEWS

エギの羽の摩耗を防ぐケース(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

全国各地で大人気のアオリイカエギング。釣行中にふとエギを見ると羽がない――。そんな経験はありませんか?ここでは、エギの羽の役割や破損を防ぐ方法などを紹介します。

エギの羽が無くなる

「いつものエギで釣れない、なぜだろう?」と、フィールドで不可解な状況に陥った経験はないでしょうか。水中の様子が見えるサイトで観察していると、エギのフォール姿勢が悪く、追尾してきたアオリイカが何かを察知して離れていく。

ピックアップしてエギを隈なくチェックすると、トレードマークである羽が片方だけ無くなっていました。どうして羽が取れてしまうのでしょうか。

エギの羽の役割

羽は姿勢制御や横抱き予防、アクション時のブレーキ機能など、多くの役割を担う重要なパーツです。そのため、片方の羽が取れるとバランスを崩して釣果に悪影響を及ぼすと考えられています。

エギの羽へのダメージ

販売されているパッケージでは、羽のダメージを意識したケースに入れられている印象です。そのため、エギをバッグへ直入れしてしまうと、持ち運びの際にバッグの中で他の物とぶつかり、羽が変形してしまうことがあります。

小さな衝撃とはいえ、摩擦を繰り返すうちに少しずつ羽が抜け、ボリュームが減っていくと考えられます。

摩擦で羽が無くなっている様子に気づいた(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

収納方法が大事

筆者もかつて、エギを直接バッグに収納して釣行していました。すると、片方の羽がダメージを受けて変な方向を向いたり、ボリュームが無くなってしまったことがあります。当時は羽を重要視しておらず、ダメージにも無頓着でした。

片方の羽のボリュームが少ない(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

ぶら下げて持ち歩くのはNG

プロのアングラーが、エギのカンナを保護したカラビナを使い、エギをバナナの房のようにして腰に下げるスタイルをネットや動画でよく見かけます。筆者も「これは良い!」と思い、すぐに真似をしました。

しかし、エギを房状にしてフィールドを動き回っていると「コツコツ」とぶつかる音が……。気にも留めていませんでしたが、後から確認すると羽が無くなっている! 一軍エギばかりだったためショックは大きく、このスタイルはエギの状態維持には向かないと痛感しました。

車に下げていたのも原因か(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

エギ専用ケースに入れよう

エギへのダメージを最小限に抑えるには、エギング専用のバッグや持ち運び用に改良されたケースが最適です。羽にストレスがかからないよう設計されており、長期保管しても購入時と変わらない状態を保てます。

専用のケースの収納状況(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
ランガン仕様の筆者のエギングバック収納(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

バナナ房にしたいなら

釣行時にバナナ房スタイルが便利だと感じる人も多いでしょう。その場合は、エギのサイズを互い違いにして、羽にストレスがかからないよう配置するなど、房の形状に配慮すれば羽が無くなることは少ないようです。

バナナの房状態(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

羽が片方無いエギ、どうする?

羽はパーツとして販売されています。取り付け部分をきれいにして穴を開け、接着剤で装着する方法もあります。ただし、水中での姿勢バランスを担うパーツであるため、いっそすべて外して羽無しエギとして使うのも一つの手です。

その場合は沈下スピードが速くなるため、パッケージに記載された沈下秒数は目安にならなくなりますが、釣果が望めないわけではありません。

両方の羽を外してバランスをとってみたエギ(提供:TSURINEWSライター・松永一幸)

メンテしつつ長く使おう

釣行後は真水で洗って乾燥させ、羽の部分にストレスがかからないよう保管することが大切です。決して安価なルアーではないため、長く使いたいというのがアングラー共通の思いでしょう。専用のケースやバッグを用意して、長く使えるようにメンテナンスすることをお勧めします。

<松永一幸/TSURINEWSライター>

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